内容説明
未曾有の激戦地で、戦力はるかに劣る日本兵が米軍に大打撃を与え得たのはなぜか。戦後六十年、津本陽がいまこそ問う日本人の本質。渾身の戦記。
目次
硫黄島へ
迎撃準備
死への覚悟
破滅への足音
将軍の苦悩
最後の準備
海兵隊上陸
死闘
散ってゆく花
火炎の戦場
最後の戦闘
埋葬
黙祷
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
58
          
            硫黄島はまさに地獄だったと言えるでしょう。戦争の様子を史実に基づいて実況のように描かれているので、読んでいて辛かったです。本当にこのように命を落としていく兵士がいること、心に刺さります。この歴史に刻まれる戦争をひとりでも多くの人に知ってほしいと思いました。2023/07/25
          
        クリママ
46
          
            栗林中将に関する本は読んでいたが、こちらは硫黄島が陥落するまでを、実際に戦場にいた人たちの話や多くの資料から、作戦や戦況について詳細に記される。あとがきには小説とあるが、史実に肉付けをした感じだろう。まだ住民が住んでいたころに硫黄島に渡り、地熱の熱さ、渇水など厳しい環境の中、栗原中将の坑道構築作戦のもと、硫黄ガスなどで5分といられない坑内で穴を掘り進める。大本営は無謀な作戦を命じるが、約束の連合艦隊の応援は来ず、一死十殺の犠牲を強いられる。壕内にいても、海を覆いつくすほどの米国艦隊からの砲撃による振動は⇒2025/09/27
          
        優希
43
          
            再読です。硫黄島はまさに地獄というのに相応しいと思いました。戦争の悲惨さと運命の理不尽さが感じられます。史実に基づいて描かれているので、読んでいるのが辛かったですが、これは読まなければならない気がしました。歴史に刻まれる戦争を忘れないために。2023/12/28
          
        鶏肉@Deadtori29
3
          
            もしこの世に地獄があるとすれば、その中の一つに硫黄島の戦いは確実に含まれる。日本人には是非とも知っておいてもらいたい話2011/07/14
          
        ワイルドストロベリー
2
          
            再読。硫黄島の戦いは、まさに、この世の地獄。戦争の惨さ、運命の理不尽に泣けて仕方ない。日頃の自分の行いをただし、平穏に暮らせる毎日に感謝することを思い出させてくれる。時折読みたくなる一冊。2018/04/05
          
        


 
               
               
               
              


