内容説明
未曾有の激戦地で、戦力はるかに劣る日本兵が米軍に大打撃を与え得たのはなぜか。戦後六十年、津本陽がいまこそ問う日本人の本質。渾身の戦記。
目次
硫黄島へ
迎撃準備
死への覚悟
破滅への足音
将軍の苦悩
最後の準備
海兵隊上陸
死闘
散ってゆく花
火炎の戦場
最後の戦闘
埋葬
黙祷
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
58
硫黄島はまさに地獄だったと言えるでしょう。戦争の様子を史実に基づいて実況のように描かれているので、読んでいて辛かったです。本当にこのように命を落としていく兵士がいること、心に刺さります。この歴史に刻まれる戦争をひとりでも多くの人に知ってほしいと思いました。2023/07/25
優希
43
再読です。硫黄島はまさに地獄というのに相応しいと思いました。戦争の悲惨さと運命の理不尽さが感じられます。史実に基づいて描かれているので、読んでいるのが辛かったですが、これは読まなければならない気がしました。歴史に刻まれる戦争を忘れないために。2023/12/28
鶏肉@Deadtori29
3
もしこの世に地獄があるとすれば、その中の一つに硫黄島の戦いは確実に含まれる。日本人には是非とも知っておいてもらいたい話2011/07/14
ワイルドストロベリー
2
再読。硫黄島の戦いは、まさに、この世の地獄。戦争の惨さ、運命の理不尽に泣けて仕方ない。日頃の自分の行いをただし、平穏に暮らせる毎日に感謝することを思い出させてくれる。時折読みたくなる一冊。2018/04/05
MORITA
2
硫黄島で亡くなられた方々の英霊はいまでも現世に現れるという。戦後70年が経過したが一万二千柱もの方々の遺骨が硫黄島から帰還できない間は、日本が先の戦争に本当の意味で向き合えていないことの証明ではないだろうか。2016/07/03