内容説明
「どうしてあんな手紙を送りつけてきた?」怒りも露わに訪ねてきた男の姿に、マーニーはその場に崩れ落ちそうになった。男が著名な宇宙飛行士ロウ・キンケイドだったせいではない。昔憧れた初恋の人だったから…。最近、何通もの脅迫状を受け取ったロウは、その出所を求めてこの家にたどり着いたらしい。彼女と旧知であることには気づきもしない様子だ。あなたの子供を産みました、という脅迫状の内容に、ロウはひどく動揺している。そう、確かに子供はここにいる。でも手紙は送っていないし、彼が父親なのは誰も知らないはずなのに。
著者等紹介
ブラウン,サンドラ[ブラウン,サンドラ][Brown,Sandra]
モデル、女優、テレビのリポーターを経て、作家に転身。1990年以降、ニューヨークタイムズのベストセラーリストに50作以上がランクインする。91年8月には3作品が同時にリストに登場するという史上3人目の快挙を成し遂げた。全世界で30以上の言語に翻訳され、総発行部数は7000万部を突破。ロマンス界のリーダー的存在であると同時に、ロマンティック・サスペンスの女王とも呼ばれている
富永佐知子[トミナガサチコ]
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糸車
37
とても良かったです。2冊目のサンドラさん、当たりでした。ドラマチックで切なくて。ヒーローがヒロインに再会してからの変化が◯。プレイボーイ返上。ヒロインが心を許してくれるならいつまでも待つと言い切る彼にニマニマ。息子をどこに出しても恥ずかしくない子に育てたひたむきで強いヒロインも素敵。息子の誕生日祝いのくだりにうるうる。上手く感想をまとめられないけど、余韻を楽しんでます♡2016/07/16
ち~
29
姉の遺児デイヴィッドを15年間、1人で育ててきたマーニーの家に、覚えのない息子の存在が書かれた脅迫文を持った宇宙飛行士ロウが訪れた。突然現れた息子に有頂天になったロウが、自分が与えられない様々な事をデイヴィッドに叶えてあげる姿に嫉妬するマーニーが可哀想でたまらない。姉の隣でロウに淡い恋心を抱き、ずっと想い続けていたマーニー。それだけにプレイボーイで自分本位、デリカシーのないロウに腹が立って仕方なかった。デイヴィッドが素晴らしい青年で良かった。型にはまってはいるけど、ジワ〜っと沁みるストーリーでした。 2022/05/18
ちゃろ
6
★★★★☆再読。ヒロインのアップダウンの激しい感情にちょっと疲れるけど、こんな息子がいたら鼻高々かな。ヒーローも人間として成長していて、読んでいて楽しい。2016/04/07
矢田ふみえ
3
ありえないような設定だけど、それは、それでおもしろい。2020/07/12
ちゃろ
3
⭐⭐⭐再読。シークレットベイビーもの。ヒーローは宇宙飛行士の有名人。ヒロインが実の母親でないために子どもがヒーローのほうを選ぶんじゃないかとか、自信が持てずとっても不安がって可哀想。子どもがメチャいい男の子でした。2014/07/02