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内容説明
美貌の母親の陰で、内気なセシリアは隠れるように生きてきた。継父の経営する銀行の副頭取として、恋愛に縁はないけれど、仕事に生きる充実した日々を過ごしている。そんな彼女の前に、突然現れたのが新任の警察署長ガードナーだった。彼は会うなり、恋人になってくれないかとセシリアに迫ってくる。なぜこんな魅力的な男が、地味なわたしに関心を持つのだろう。セシリアは疑問に思いながらも、強引な彼に口づけを許してしまう。わたしは彼の言う、何の約束もしない大人の付き合いなど、望んでいないはずなのに―。セシリアの思いにはおかまいなしに、彼女を虜にしていくガードナー。やがて身も心も彼に捧げたセシリアには、残酷な仕打ちが待っていた。
著者等紹介
バートン，ビバリー［バートン，ビバリー］［Ｂａｒｔｏｎ，Ｂｅｖｅｒｌｙ］
幼いころ、祖父から贈られた『美女と野獣』の絵本を読んでロマンス小説のとりことなり、九歳のときに初めて物語を書いた。それ以来、小説、詩、脚本と、学生時代を通じて創作活動に親しむ。結婚し、二人の子供を産んでから専業主婦となっていたが、執筆活動に復帰してからはアメリカ・ロマンス作家協会に加入し、大いなる貢献をする。１９９０年のデビュー以来、五十作以上の作品を発表し、マギー賞や全米読者選賞など数々の賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
23
母を殺した犯人を見つけ出すきっかけとしてヒロインを利用するつもりのヒーローが彼女の優しさ、温かさ、誠実さに惹かれ、大切な存在になっていく過程がじっくり書かれているので安心感がある。母の再婚で町の有力な一族の一員になったヒロインは血の繋がりのない家族を愛している。でもヒーローは彼女の継父か叔父が犯人だと思っていて。強い男が復讐を誓いながらも恋に落ち、葛藤するあたりで胸がきゅんと。犯人探しと新たな事件の発生、実際のページ数より中身がぎっしり詰まっている感じで読み応えあり。ヒロインには優しいヒーローって萌え。2015/11/17
akiyuki_1717
2
出だしからヒロインを利用してヒロインも傷つけて復讐を果たそうと考えていたヒーローに違和感を覚えて読み出したけれど、ヒロインの純粋さや、優しさに惹かれ、葛藤する姿が良かった。いつもはビバリーさんのヒロインと違い、とても魅力的なヒロインで、読みやすかったです。ただ、ヒーローが素敵な養父母のもとで育ったのに、妙な復讐心を持ち続けたところが、残念な感じだけど、母親も若干精神的にもろかったようだから、遺伝的なものと思えば、納得かな…ただ、最後にヒーローが簡単に辞職して、無職になってヒロインにプロポーズするのは不満。2016/04/06
romaco
1
★★★ ヒーローの出生の秘密に関してちょこちょことヒントが出てくるのにヒーローが最後の方まで気づかないのが意外 そうありたくないという深層心理のせいかな ヒロインが芯が強くていい娘だった2011/07/28
こえん
1
地元有力者の継父が頭取の銀行で副頭取をつとめるヒロインと、３１年前に母を殺した犯人への復讐を求め警察署長として赴任してきたヒーロー。なぜ関係者が捜査や裁判に関わってはいけないのか、よく分かるお話だった。犯人や動機に関しては、予想の中でも一番ありがちなところに落ち着いたので、もうちょいひねりがほしかった。2011/02/26
