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内容説明
祖父とたった二人、船で太平洋の島々を巡っていたエンジェルだが、その祖父が海に葬ってほしいと言い残して息をひきとった。エンジェルはシー・フィーバー号からゴムボートでバリ島に上陸し、助けを求めるために、浜辺に立つ邸宅に入っていった。主らしい日焼けした男性に事情を話すと、チャールズというその男は力になってくれると言う。翌日、領事館の役人の立ち合いのもとに、無事に葬儀は終わった。船に戻ろうとするエンジェルは、チャールズから朝食に誘われる。「昨夜は鎮静剤がきいて、よく眠れたようだね」彼は何げなく言った。エンジェルは叫んだ。「私に薬をのませたとおっしゃるんですか?」。
著者等紹介
ウィール,アン[ウィール,アン][Weale,Anne]
地方新聞の記者となったが二十一歳で結婚。夫の任地東南アジアで過ごした体験から長編第一作を書き、その後も一家で世界中を旅してユニークな作品を発表しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
4
困ったことに同じ作家さんでものすごく似た設定のお話を読んだばかり。船と島という違いはあれど、ふたりきりで暮らしていたたった一人の肉親を亡くしたヒロインがヒーローと出会うという。若く美しく学校に行っていないけれど教育はばっちり受けていて、世間知らずで純真。祖父に育てられたので古風なものの考え方で身持ちが固い。世慣れた男性とそういうヒロインだと紫の上を思い出すのはわたしだけじゃないと思う。ただ、わたしはモデルとかテレビ出演とかの世界に興味がないので後半はもひとつ楽しめなかった。途中までは面白かったんだけれど。2014/05/06
ぽしょ
1
ヒーローが自分好みに育てようとしたわけじゃないけど、世間から隔離されて育った17歳のヒロインを半ば引き取って面倒見るんだから、やっぱり紫の上とかあしながおじさん系ですね。耐えるヒーロー気の毒~。2012/01/30
kyara
1
世捨て人のような祖父と船で航海しながら暮らしていたヒロイン。若くて世間知らずなのだが考えがしっかりしてて好感が持てた。モデルとして成功しても浮つかないしっかりものでした。2011/01/15