内容説明
バー・M・バー牧場のマクレーン兄弟は決断を迫られていた。母親が死んで三年、もうまずい食事にも汚い部屋にもうんざりだ。いま着ているシャツもいつ洗濯したか覚えていない。それに後継者のこともある。この家には家政婦ではなく、どうしても花嫁が必要だ。問題は、兄も弟も結婚する気がないことだった。そこで二人は、ほうきから二本の藁を抜いて、どちらが結婚するかをくじで決めることにした。かくして短い藁を引いた兄の、不本意な花嫁探しが始まった。
著者等紹介
シュルツェ,ダラス[シュルツェ,ダラス][Schulze,Dallas]
アメリカロマンス作家協会のRITA賞受賞の実力派作家。24歳でデビューして以来、30作あまりの作品を発表している。ヒストリカルだけでなく、現代物も数多く執筆。米カリフォルニア州在住
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感想・レビュー
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rokoroko
15
再読。家が汚い、料理が出来ないと嘆く兄弟がくじで花嫁をもらう方を決める。くじに当たった兄は街にでかけ、おとなしそうで、家事ができる娘の求婚。(ダンカンの花嫁)にもあるけれど、結婚も仕事なのだなと言う事。愛も必要だし相互の理解も大事だけれど、やるべきことを着実にこなしていく能力とコミュニケーション能力がなければ上手くいかない。この話が好きなのはそれが良く分かるからかな。おとなしそうな娘が自己主張もきちんとできる人だからかな2017/11/20
びわ
10
ヒーロー兄弟が考えなしにもほどがあるとゆうか…家政婦雇いなさいよ!ヒロインの癇癪がすごくて笑えた(^o^)ヒーローがごきげんようとりにがんばったり、思っていたより穏やかとゆうか、コメディぽくて、かるーく楽しめました。ヒーロー弟の話はあるのかなあ。2013/03/29
キッチンタイマー
9
ハーレクインの派手さはないんだけどかわいい。最初からコメディらしいやりとりで、このノリに乗れば大変楽しい。牧場主兄弟の無骨な二人のそれぞれのキャラクター、ヒロインの性格は全く無理がない。言い争いも双方の言い分がわかる。ちょっとジブリアニメで想像してしまったくらい、家事が楽しそうだ。見合い結婚の不安定さ、寂しさが普通に恋愛小説の切なさ要素になってる。とにかく楽しい作品だった。一気読み。2012/03/24
ひまわり
5
従順なはずの花嫁、とっても頑固で意地っぱりです。タジタジのヒーローがかわいい! リージェンシーとは違った面白さがありました。 2010/03/09
*ニコル*
4
何度目かの再読。ハーレクインの中でお気に入りの一つ。エレナーがカウボーイたちを叱るところ、ルークがエレナーと仲直りするために頑張る所などが面白いです♪2016/06/21