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出版社内容情報
ディオン・レナード[ディオンレナード]
著・文・その他
夏目 大[ナツメダイ]
翻訳
内容説明
2016年初夏。7日間かけて250kmを走るゴビ砂漠マラソンに挑戦するためスコットランドからやってきたディオンは、レース2日目、スタート地点に紛れこんだ小さな迷い犬が自分をじっと見上げているのに気づいた。犬はなぜか彼のそばを離れず、レースが始まると一緒に走り出す。この出会いが、ディオンの人生を大きく変えていくことに―。
著者等紹介
レナード,ディオン[レナード,ディオン] [Leonard,Dion]
オーストラリア人。妻のルシアとともにスコットランド、エジンバラに住む。過酷な複数のウルトラマラソンに出場し、完走するのみならず、上位入賞を果たした実績を持つ。サハラ砂漠で250kmを走破するサハラマラソンに出場した他、南アフリカのカラハリエクストリームマラソンにも2度出場
夏目大[ナツメダイ]
大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。SEとして勤務したのち翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukision
21
砂漠を走るウルトラマラソンで,一匹の犬が著者の後だけを追いかけ続ける。その距離125キロ。こんな小さな犬のどこにそんなエネルギーがあるのか,沢山の選手の中でなぜ彼だけだったのか。これだけなら心温まる小さなハプニングだったのだが,著者がイギリスに連れて帰ろうと決めたことから予想以上の困難に見舞われることになる。人間がペットとして動物を選ぶ日常の中で,犬に選ばれたからこそ結びつきは強固になるのだろう。それにしてもこんな過酷なマラソン大会があったとは。2019/11/30
タカラ~ム
10
灼熱の砂漠を走るウルトラマラソンの途中で、著者は一匹の犬と出会う。その犬は、どういうわけか著者を気に入り、彼の後を追って125キロもの道を走ったという。こうしてひとりと一匹は絆を深めた。ディオンはゴビをイギリスへ連れて行こうと決める。だがそこには大きな壁があった。クラウドファンディングで費用を募り、話を進めようとしたところで起きるゴビの失踪事件。砂漠で偶然出会っただけの雑種の犬にどうしてそこまで頑張れるのかと思うほど、ディオンや彼をサポートする人々の情熱は熱い。それこそが、動物が持つ力なのかもしれない。2019/10/09
pom518
2
ずっと犬を飼っていたので無性に犬と一緒に暮らしたくなった。そして少しだけ歩きたくなった。(走れないので) ゴビのインスタを見て今はアメリカで元気で暮らしていることを知って安心しました。 著者の少年時代のあまりにつらい過去が一匹の犬との出会いで、ボランティアの人たちとの出会いで回復されていってよかったと思います。2023/08/11
kaya
2
少なくとも今年ナンバーワンの一冊。2018/05/24