内容説明
成功した夫と美貌に恵まれ、なに不自由ない生活を送っていたクレア。だが、ある日暴漢に夫を殺されたことから、彼女の人生は暗転する。葬儀中、自宅に強盗に入られたクレアは、刑事に加えFBI捜査官が事情聴取に現れたことを不審に思い、夫のパソコンを調べ始める。そこで見つけたのは複数の不審な動画ファイル。それは若い女性が拷問され、犯されて惨殺される猟奇ポルノだった…。
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした“Cop Town”をはじめ、“ウィル・トレント・シリーズ”“グラント・カウンティ・シリーズ”で知られる全米ベストセラー作家
堤朝子[ツツミアサコ]
東京都出身。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
120
この作家を読むのは2作目。スローター(slaughter=虐殺、殺戮)という名前は、こういう残酷な話を書くためのペンネームなのかな。れっきとしたミステリーなんだろうが、どことなく女性のふるまいが、というか、女性の経験することや女性の行動に対する男性のふるまいが、ハーレクイン的に思え、そこが気になる。こういう女達は好きではないが、ミステリとしては先が気になる展開。感想は下巻で。2018/07/23
future4227
48
かわいらしいタイトルとは裏腹に、残虐極まりない誘拐、監禁、拷問、レイプ、殺人に巻き込まれていく少女たち。強盗殺人の被害者となった愛妻家の夫のパソコンを開いたときから、夫の知られざる暗部が次々と明かされていく恐怖。読めば読むほど謎は深まるばかり。もはや最初の強盗殺人事件の犯人逮捕とかそっちのけで、物語はもっと大きな殺人事件へと向かっていく。果たして夫はモンスターだったのか?数々の疑問を残しつつ下巻へ。2017/11/30
どどいち
42
スムーズに読めた。下巻に突入。2016/05/13
巨峰
38
24年前失踪した少女。その残された2人の妹のうち、クレアの夫が暴漢に刺殺されたところから物語は動き始める。今巷で起こっている少女失踪事件に死んだ夫は関係あるのか。複雑なストーリーが絡み合って僕の頭ではいまいち全体像をとらえにくいです。後半どーなるんだろ?w2016/02/07
みぃー
35
人物の相関図を理解する間もなく視点がくるくる変わり、何となく全体像を掴んできたところで読了。上巻は長い導入だったのかな。亡き夫への疑惑が高まり、ここから作者さまの本領が発揮されていくのだろう。続きを読むのがとても怖い。このまま下巻へ。2021/07/11