内容説明
シカゴの街を震撼させる連続殺人鬼“四猿”と、事件を追う刑事ポーター。ふたりが昔知り合いだったと匂わす写真が発見され、捜査本部は騒然となる。訳がわからぬまま勾留され追いつめられるポーターをよそに、各地で次々と見つかる「父よ、お許しください」と懴悔の句が添えられた“祈る死体”。それは四猿による最後の裁きの始まりだった―すべての謎が解けるとき、その結末に驚愕する。怒涛の完結編!
著者等紹介
バーカー,J.D.[バーカー,J.D.] [Barker,J.D.]
ペンシルベニア在住のアメリカ人作家。ブラム・ストーカー賞最終候補に残り、ストーカーの名作『吸血鬼ドラキュラ』の前日談の共著を遺族より依頼される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
75
猿3作目の完結編、圧倒的なボリュームの3部作をここまで読み易くかつ納得な結末にする実力に脱帽しました!①結局日記って承認欲求の為?その辺はよく判りませんでした。②とにかく酷い目にこれでもかと遭うポーターの仲間達が良いですね~最後までポーターを信じるところに涙。クレアとナッシュにまた会いたいです。③敵側の頭の良さと残忍さに恐怖、でも動機が判るとちょっとほろり。そりゃ復讐したくなります。点数:85/100→残酷ミステリーとして完成度高い、でもちょっと日記がくどかった(笑)この作者は新作出たら絶対読みたいです!2021/07/19
ナミのママ
59
3巻目にして最終話。怒涛の結末だった。最初の殺人事件からどこをどうやったらこの結末になるのか。登場人物と現在と過去と、あらゆるものに翻弄されながら読む手が止まらない。怖いなぁー、色々と。2021/01/27
空猫
48
「予想の斜め上を行く怒濤の展開」という言葉が大袈裟でなくなる。ありとあらゆる人と出来事が繋がり、そして見事に騙された。三部作で1つの長い長い物語だった。記憶、ネット、人の言葉、そんなものに頼りきることの馬鹿馬鹿しさ。怨みの怖さ。登場人物が多すぎる上に、過去と現在が交差するので複雑な構成ではあるが、久々に骨太なミステリを読めて嬉しい。2021/07/14
stobe1904
43
【四猿シリーズ完結編】『悪の猿』『嗤う猿』に続くスリラー3部作の完結編。前作までのビショップ対ポーター刑事のシンプルな構図が、多発する猟奇的な連続殺人とビジョップの日記によって何が善で何が悪なのか事態が混沌としていく…。どう収束するのか先が読めないスリリングな展開は読み応え十分で読者をつかむ力はとても強い。ただ途中ストーリーが複雑化しすぎた点が残念。3部作の壮大なストーリーがセットになっているので、くれぐれも『悪の猿』から読むことをおすすめしたい。★★★★☆2021/04/19
ほちょこ
38
いやいや時間かかりすぎました。そしたら、人物関係がまーったくわからなくなりましたが、前戻って確認する気にならなかったので、最終的には惰性で読了しました。いつか、いつの日か、三作再読を誓って。2021/03/08