出版社内容情報
「私はアメリカにおいてアメリカ以上のものを見た」。1831年春、仏貴族出身の判事修習生トクヴィル(当時25歳)は建国から約半世紀が過ぎたアメリカを視察し、アメリカ研究の古典的名著『アメリカのデモクラシー』の中にこう書き記した。この言葉の意味するところは何か。アメリカはどこまで普遍性を有する存在か。アメリカの世界史的意味とは何か。こうした点を、アメリカでの現地調査や時事的動向を踏まえつつ考察し、日々報じられるアメリカの政治や社会に関する事象をより深く広い文脈の中で捉えられるようになることを目標とする。
目次
アメリカ社会の運動律1:建国期(18世紀)
アメリカ社会の運動律2:南北戦争期(19世紀)
アメリカ社会の運動律3:リベラルの時代(20世紀前半~中期)
アメリカ社会の運動律4:保守の時代(20世紀後半)
アメリカ社会の運動律5:1990年代
アメリカ社会の運動律6:2000年代
アメリカ社会の運動律7:2010年代
アメリカ社会の争点1:アイデンティティの問題
アメリカ社会の争点2:格差問題
アメリカ社会の争点3:分断の行方
アメリカ社会の争点4:外交・安全保障
アメリカ社会の争点5:リベラル国際秩序
アメリカ社会の争点6:米中対立
アメリカと日本1:対日イメージ
アメリカと日本2:日米関係の変遷
著者等紹介
渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年北海道札幌市に生まれる。2005年同教授。この間、ハーバード大学国際問題研究所アソシエート、ケンブリッジ大学フェロー、パリ政治学院客員教授、北京大学訪問研究員、欧州大学院大学客員研究員、米ウィルソンセンター・ジャパン・スカラーほか歴任。専門:現代米国論、広報文化外交(パブリック・ティプロマシー)論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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植田 和昭
takao