目次
序説―仏教の展開と日本
日本仏教の思想1―仏教伝来と聖徳太子
日本仏教の思想2―空海
日本仏教の思想3―法然・親鸞と浄土信仰
日本仏教の思想4―道元と禅思想
日本仏教の思想5―日蓮と法華信仰
近代の仏教1―廃仏毀釈からの出発
近代の仏教2―近代仏教の形成
近代の仏教3―グローバル化する仏教
近代の仏教4―社会活動する仏教
日本仏教の深層1―日本仏教と戒律
日本仏教の深層2―葬式仏教
日本仏教の深層3―神仏の関係
日本仏教の深層4―見えざる世界
まとめ―日本仏教の可能性
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年山梨県甲府市に生まれる。1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学・国際日本文化研究センター名誉教授。専攻:仏教学・日本思想史。博士(文学)(東京大学)
頼住光子[ヨリズミミツコ]
1961年神奈川県横浜市に生まれる。1990年東京大学大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻:倫理学・日本倫理思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オザマチ
14
日本史の授業で「なんとなく」理解した気になっていた仏教について、色々な視点から学ぶことができた…が、前半の思想の部分はなかなか難しい。2020/07/05
Hisashi Tokunaga
2
仏教の宗活にお勧め。日本にコアとなる思想が無いことを改めて知る。大乗仏教を中心とした鎌倉仏教が日本独自に深化したことを知る。その後換骨奪胎され、儀式化され、「イエ」制度とともに権力機構や地域共同体のなかに埋め込まれたことを知る。明治以降の近代仏教が社会活動に活路を見出すも、一方で西洋の宗教概念の取り込みや、ゼンの逆輸入など欧米文化によって息をつく。原典翻訳から精緻な翻訳へさらに解釈学へと展開する日本仏教史は明治維新後の日本の知性の展開と非常に類似していることも知るのでした。執筆講師陣の好著に感謝。2018/08/01
rokujo
1
放送大学のテキストとして読了。日本は聖德太子の時代から仏教とともにあったので、さながら日本思想史・日本思想論として読める。とくに頼住先生パートは密度が濃い。この講義・教材ではじめて「近代仏教」という概念を知った。仏教書としては2冊目あたりに手頃か。2023/10/07
rokujo
0
6周目。鎌倉仏教列伝が楽しい。7周目も楽しみ。2023/12/14