目次
第1章 慶応義塾・日吉の戦争遺跡を歩こう(慶応義塾日吉キャンパスと戦争;キャンパスの戦争遺跡を歩く)
第2章 連合艦隊司令部の地下壕を歩いてみよう(延長1200メートルの極秘大地下壕;軍令部第三部・航空本部・東京通信隊地下壕;海軍省人事局地下壕)
第3章 戦争末期の帝国海軍(「絶対国防圏」とその崩壊;なぜ連合艦隊指令部は陸にあがったのか;なぜ連合艦隊司令部は日吉にやってきたのか;連合艦隊司令部)
第4章 戦争遺跡のあるまち日吉(日吉の歴史;日吉台国民学校と海軍省功績調査部 ほか)
第5章 近代戦争の拠点・神奈川(防衛の拠点・神奈川;侵略戦争の拠点・神奈川;本土決戦の拠点・神奈川)
著者等紹介
白井厚[シライアツシ]
慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
4
2006年8月15日発行(2007年8月6日、第1版第2刷)。だいぶ前に読んだ気がしていたが、4、5年前のことで忘れていることがだいぶあった。再読して改めて気づいたのは、日吉台地下壕だけでなく、県内の他の「戦争遺跡」なども紹介しており、自分達の足元に眠る「戦争遺跡」に目を向けること、そこから中高校生が戦争を知り考えることを大切に考えていること。そもそも慶應の地下に巨大地下壕が眠っていることを初めて取り上げたのが、慶應高校地底探検部「わが足の下」(1969)だったことも書かれていた。6月に現地を訪れる。2024/05/23
Takao
3
2006年8月15日発行(2007年8月6日、第2刷)。以前、慶應義塾大学日吉キャンパスでおこなわれた地下壕の見学会に参加したことがある。後日本書を求めたものの、長らくそのままになっていた。しかし、話は聞いていても、知らないことはたくさんあるもので、本書から得た新たな知識も多い。その一つが、慶應大学が海軍に大学の施設を貸すことになった経緯。1943年10月、学徒の徴兵猶予を停止し、多くの若者が戦場に赴く。空いた大学を海軍が(ちゃっかり)使用したとも言える。周辺の戦争遺跡なども後日訪れたい。2019/09/11