出版社内容情報
カリキュラムともよばれる教育課程は,教師によってデザインされた学校教育の独自性を表す計画書である。教育課程編成には何を取り入れ,どう構成すべきなのかを具体的に検討,その限界と問題点について考察している。前半で教育課程の構成要素として内部要素と外部要因を検討,後半で教育内容組織の基礎原理,教育内容構成の三本柱である「学問的要請」「社会的要請」「心理的要請」を考察。またこれらを貫く「人間的要請」の必要性についても言及。
1.教育課程とカリキュラムと教育内容
2.日本の学校の教育目標と教育課程
3.教育課程の構成要素-内部要素と外部要因
4.教育内容の組織化と人格・学力との関係
5.教育内容としての学校知-理論知と体験知
6.教育内容選択の基礎原理-存在論的基礎
7.教育内容組織の基礎原理-認識論的基礎
8.教育内容構成における三本柱と四本目
9.教育課程編成における学問的要請の吟味
10.教育課程編成における社会的要請の吟味
11.教育課程における潜在的部分の吟味
12.教育課程編成における心理的要請の吟味
13.教育課程における個性の位置づけの吟味
14.教育課程の類型-古典的類型からハイブリッド・モデルへ
15.教育課程の経営と評価-デザイナーとしての教師・カリキュラムの一部としての教師