目次
第1章 裕仁皇太子の提案(女官の通勤制;柳原愛子の助言)
第2章 異色の女官たち(権典侍;明治の女官;婦女子の教育;婦女子の職業)
第3章 昭和天皇の後宮改革(近代の「お局」;昭和戦前の後宮)
第4章 女官制度の現在(戦後の後宮;女官制度の現在)
著者等紹介
小田部雄次[オタベユウジ]
1952年東京生まれ。立教大学大学院博士課程満期退学、日本近現代史専攻。静岡福祉大学教授
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感想・レビュー
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南註亭
7
数度目の再読です。 女官制度を詳述することによって近現代の皇室裏面史にもなっている。 ただし、重要な事実誤認があるが、それは著者に対して意図的に流された偽情報を著者がそのまま信じたからだと思われる。 重要人物は以下のとおり。 下田歌子 飯野吉三郎 柳原白蓮(柳原燁子・宮崎白蓮) 今城誼子 梨本伊都子 松平俊子 松平信子 秩父宮勢津子 オススメ度は☆☆☆☆☆5つ。 本書には直接は関係ないし記述もないが、現在の雅子妃バッシングの遠因が透けて見える。 また、某宗派と某教団の抗争の遠因も透けて見える。2013/05/03
Mana
5
近代の女官制度について。意外と明治よりも昭和の方が知らないことがあったりしておもしろかった。でも詳細丁寧に説明されている分、分かりにくくて読むのが疲れる。平成も終わり、令和の今は女官制度がどうなっているのかも気になる。2019/05/01
ゆうゆう
1
明治からの女官制度、正直難しかった。天皇の料理番のあたりの話をと思い読了。何となく今の天皇家の家族制度?的なものが、何となくわかった気がする。2015/05/09
南註亭
0
ミカドと女官―菊のカーテンの向う側 (扶桑社文庫) 小田部 雄次 扶桑社 ¥750 goodgoodgoodgoodgood 明治・大正・昭和、三代の皇室と皇族に仕える女官(にょかん)について書かれた貴重な1冊です。 写真・表・図なども掲載されていてとてもわかりやすいです。 また豊富なエピソードによって複雑な人間関係をかいまみることもできます。2005/02/03
cucciola
0
明治天皇から今上天皇までの大奥が、史料の裏付けとともに語られて非常に興味深かったです。とくに明治天皇と大正天皇の家庭問題はもうちょっと深く知りたい、と思いつつも知らなかったこと満載で面白かった。女官制度についてはちょっと難しかったのですが。2009/12/28