フォアビート・ノスタルジー

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フォアビート・ノスタルジー

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163903194
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

通夜に集まった昔の仲間たち。かつて誰もが恋した美しきチェリストとの再会が、男たちの運命を変えていく。著者最後の純愛長編。

通夜に集まったのは昔の仲間たち。株屋、医者、実業家、冒険家……建築家の辰野が日頃は出会うことのない、ユニークな顔触れだった。
誰もが恋したマドンナ・久美子の噂に、辰野の胸は痛む。一旦は彼女を手に入れながらも、理由も知らされず、別れを告げられた過去を固く封印して、辰野は生きてきたのだった。
久美子が葬儀に現れたとき、運命の歯車が動き始める。ある者は未来を、ある者は生命を賭ける。己の愛を証すために。そして、辰野が知った真実とは?
艶やかなエロス、海の魅力と死の恐怖、男同士の黙契。
作家生活60年、石原慎太郎、最後の純愛長編小説!

内容説明

通夜に集まったのは昔の仲間たち。ある者は未来を、ある者は生命を賭ける。封印を解かれた愛のために…艶やかなエロス、男同士の黙契。石原文学の到達点。

著者等紹介

石原慎太郎[イシハラシンタロウ]
1932年、神戸市生まれ。一橋大学在学中の1955年に「太陽の季節」で衝撃的なデビュー。翌年、芥川賞を受賞。「化石の森」「生還」など数多くの作品を執筆する一方、1968年に参議院議員に当選。その後、衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。1995年、勤続二十五年を機に国会議員を辞職。1999~2012年、東京都知事を務める。2012~2014年、再び衆議院議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひとひら

6
★★石原慎太郎、初読み。なるほど、こういう人でしたか。かなーり回りくどい形容詞に形容詞を重ねた説明過多な文体と主人公は46歳?くらいなはずなのに『~いくまい』とか、「きている」を『きてい』と止めたり『~そうな。』とか。おじいちゃんじゃないんだから…。違和感とクセが強すぎて読み進むのが難しかった。内容も何が言いたいのかわからない。捻りもない結末。私には、その奥にある深みがわからない。2015/09/23

りょうけん

3
<転> 今(2020年秋)から5年ほど前の作品. 今まで僕が読んだ著者の本の中で一番沢山の文字が紙面に詰まっている作品。つまり「会話」が少なく状況の説明が多くしかも改行をほとんど行っていない。 改行を多く行うとそれはもう少ない原稿で本は出来上がる。その代表例が著者石原慎太郎だと僕は思っていた。そしてその結果として本は薄くてとても読みやすく割と好印象だった。(夢枕獏 にはかなわないか(笑)う) 2020/09/26

田中峰和

1
「太陽の季節」を引きずる太陽族がどんな70年代を送っていたのか。海がありヨットがあり、美しいが度しがたい彼女に憧れる世界。それは石原にとってのノスタルジーであって、普通の読者には響かない。冒頭、通夜に集まったのはカジノの仲間たち。カジノ好きの石原らしいシーン。純愛小説とは名ばかりで、80歳にしてこれだけしつこく性描写を描く老人に驚く。作品名のノスタルジーとは老人石原の性と残りわずかな生への郷愁なのだろう。かつての恋人への想いと20歳年下の彼女への肉欲の間を彷徨う50歳の独身男。身勝手なノスタルジーだ。2015/09/10

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