内容説明
覚えていますか、あなたは―筑波大学の五十嵐助教授殺人事件(『悪魔の詩』翻訳事件)のことを…。葬儀委員長を務めた著者の告発。宮本武蔵、特攻隊、三島由紀夫…そして騎士道への旅。日仏文化の頂点に立つ著者渾身の日本人論。
目次
1 サムライ、花道を去る?(天空の捨身;黒沢明と「七士」の運命;「カミカゼ」の変貌)
2 東西の文武両道(武蔵、遅参せず!;モーリス・ベジャールの忠臣蔵)
3 セーヌの鏡像(騎士道レ・ミゼラブル;武士道の帝王学;半月旗と日蝕)
著者等紹介
竹本忠雄[タケモトタダオ]
1932(昭和7)年生まれ。東京教育大学でフランス文学専攻。修士論文でアンドレ・マルロー論を提出した1958(昭和33)年に、ド・ゴール特使の文化大臣として来日したマルローと邂逅し、以後22年間の親交を結ぶ。その間、1963年にフランス政府給付留学生として渡仏、在仏11年間にフランス語による文芸評論家、講演家として活躍、日仏文化交流に足跡を残す。フランス政府より「文芸騎士勲章」、コレージュ・ド・フランスより「王室教授章」を授章。筑波大学名誉教授、コレージュ・ド・フランス元客員教授
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