内容説明
1927年10月。禁酒法時代のオハイオ州シンシナティで酒の密売人ジョージ・リーマスは衆人環視のなか妻イモジーンを射殺して警察に出頭した。弁護士でもある彼は当初自らの正気を主張し弁護を自分で行うと明言した。だが、敏腕弁護士がつくと狂気に駆られての犯行だったと主張する。一方、検察側のタフト検事はイモジーンの日記を発見する。それを読み始めるにつれ少年時代に一度だけ会ったことがある彼女に惹かれていった…。哀しみを基調にして恋愛小説と犯罪小説が見事に融合した物語。
著者等紹介
ホールデン,クレイグ[ホールデン,クレイグ][Holden,Craig]
オハイオ州トレド出身。トレド大学卒業後、英国へ留学。帰国後メディカル・センターに勤務の後、ライティングスクールに入り、卒業後著作活動を始める。現在ミシガン州アナーバー在住
近藤純夫[コンドウスミオ]
エッセイスト、翻訳家、冒険家。札幌生まれ
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