出版社内容情報
〈一人前〉としてふるまう。すなわち、話し合いを通して他者と対等にわたりあい、自らの価値と地位を向上させた人びとが、戦後社会を築いてきた。向上にこだわる社会は、ありのままの人を認めないまま、生きづらい現在にいたる。働く場と暮らしの場の声を拾い上げながら、歴史の流れをつかみ、隘路を切りひらく方途を探る。
内容説明
“一人前”としてふるまうこと。すなわち、話し合いを通して他者と対等にわたりあい、自らの価値と地位を向上させた人びとが、戦後社会を築いた。向上にこだわる社会は、ありのままの人を認めないまま、生きづらい現在にいたる。働く場と暮らしの場の声を拾い上げながら、歴史の流れをつかみ、隘路を切りひらく方途を探る。
目次
序章 「一人前」が容易ではなくなった社会で
第1章 目覚めと挫折―戦前の営み
第2章 飛躍と上昇―敗戦~一九七〇年代
第3章 陶酔と錯覚―一九七〇年代~一九九〇年代
第4章 多様化と孤立―一九九〇年代~現在
終章 新たな「一人前」を求めて
著者等紹介
禹宗〓[ウージョンウォン]
1961年韓国生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程中途退学。博士(経済学)。現在―法政大学大学院公共政策研究科教授
沼尻晃伸[ヌマジリアキノブ]
1964年東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学。博士(経済学)。現在―立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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