内容説明
人類史上、最大の戦禍であった第2次世界大戦。その〈終わり〉は、国によって、人によっと、さまざまな意味をふくんでいた。本書は、戦争の終局にあたって、それぞれ異った体験をした世界の作家10人が、自らの実体験から得た思いをかみしめながら、戦争とはなにかを、戦争を知らない若い読者へ率直に語りかける。〈戦争が終わる〉とはどういうことか。中学生以上。
目次
4台に自転車―息子たちへの手紙(ハインリッヒ・ベル;好村冨士彦訳)
戦争が終わった日?(アルフォンス・ブダール;植田康成訳)
禁じられた歌、思い出の歌(ユーディット・ヘルツベルク;植田康成訳)
1945年(シュテファン・ハイム;窪俊一訳)
モスクワ、1945年5月10日(ジョージ・F・ケナン;窪/俊一訳)
希望の日(レフ・コペレワ;小島基;原千史訳)
原爆、敗戦、占領の1945年(栗原貞子)
1945年、運命的な年の回顧(アラン・シリトー;嶋屋節子訳)
終戦(ディーター・ヴェラースホフ;福居和彦訳)
記憶力の訓練(リュザルド・カプチンスキー;小島基訳)
あとがき(好村冨士彦)