内容説明
新会計基準に基づく研究開発投資の効率分析、営利企業における研究開発モデル(例えば中央研究所)の歴史といったことから、売り切りモデルからの脱却、さらには、いわゆる大企業病の克服やベンチャーと大企業の関係など、書きにくいテーマも大企業当事者が執筆。現場で悩む読者に役立つヒント満載。また、インターネットに代表される情報通信ネットワークの進展は、経営環境に大きな影響を与えたが、このネットワーク環境と技術経営の関係についても言及する。
目次
営利企業における研究開発の役割
大企業における研究開発モデルの変遷
研究開発投資と企業収益
ビジネスモデルと技術経営―売り切りモデルからの脱却
中央研究所の新たな役割
大企業病とその克服―技術経営の視点から
バブル経済の崩壊前後で大企業における技術経営はどう変わったか
タテからヨコへ―ネットワーク時代の産業構造
ネットワーク外部性と「この指とまれ」モデル
「自前主義」対「連携・協力」―NIH症候群の克服
大企業発ベンチャーと企業内ベンチャー
大企業はベンチャーをどう活用すべきか
著者等紹介
西村吉雄[ニシムラヨシオ]
早稲田大学客員教授、東京工業大学監事。1942年生まれ。東京工業大学大学院修了。工学博士。日経BP社『日経エレクトロニクス』編集長、東京大学教授などを経て現職。研究テーマは、電子情報産業論、産学連携、科学技術ジャーナリズム
西野壽一[ニシノトシカズ]
(株)日立ディスプレイズ常務取締役・CTO。1955年生れ。東京工業大学大学院修士課程修了。理学博士。(株)日立製作所中央研究所長、(株)日立製作所グループ戦略本部技術戦略室長兼経営企画室副室長を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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