内容説明
人間の信頼と友情の美しさを描いた名作文学が、大迫力の絵本になりました。太宰治の簡潔で歯切れのいい文体はそのままに、力強く走る場面を中心に物語を抜粋。日本語の名文を声にだして楽しんで下さい。
著者等紹介
竹内通雅[タケウチツーガ]
1957年ザ・チョイス年度賞大賞を受賞するなど、イラストレーターとして活躍後、絵本作家に
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒。明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞、NHKブックス)など著書多数。他にNHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の監修など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
77
絵本としては難しい単語が多く大人向けの本なのかな。小学二年生の息子に言葉の説明をしながらの読み聞かせ。それでもストーリーもイラストも面白いので惹きつけられる息子。やっぱり名作ですな。2019/12/28
テルテル
49
絵本版の走れメロスを初めて読んだ。言葉は、幼年期の子どもたちには難しいかもしれないが、気持ちはうまく伝わると思う。言葉以上に、絵に感情がこもっており、見る者を引きつける。正義の心を育む絵本として、大変優れていると思う。声にだして読んでみるとさらに迫力がある。読み聞かせでも高学年で結構反響は良かった。是非、読み聞かせで活用してみてはいかがでしょうか。お勧めです。2015/07/02
mika
25
名作を絵本で楽しめるとあって期待していたのだが…難しい四字熟語など出てきたりして、子供に説明するのに私がアタフタ…。どうせなら言葉も子供向きに噛み砕いてほしかった。ラストも何だかもやっとするような終わりかた。しかしながらまぁ絵はとても迫力あって良かった。2017/08/31
こゆ
21
小2に読み聞かせ。「声にだすことばえほん」シリーズ、4冊目。こちらも斎藤孝さんの「速音読ドリル」に掲載されていた、『走れメロス』で子どもにはお馴染み。『走れメロス』は中2の国語で習うらしく言葉遣いは難しいけれど、お話としては小学生でも面白いと思いチョイス。音読していて気持ちの良い日本語。斎藤さんも後書きで「メロスは幼い頃読むほどいい」と書かれていた。子どもは登場人物の絵が独特でウケていた。ラスト、なんで裸になってたんだろ…そういうシーンあったっけ。2022/03/02
けだま
20
2013.7 娘たちに読み聞かせ。表紙にも表れているが、竹内通雅さんの絵の迫力が凄い。文章はかなり抜粋されているが、絵と相まってなかなかの緊迫感がある。でも、ラストは「走れ!メロス」で終わり。無事友と会えたことは絵で分かるが、少し物足りなかった。6分。高学年向け。2015/04/23
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