内容説明
「科学はギリシアから始まる」といわれるがアリストテレスとアルキメデスは古代ギリシアを代表する学者であり、科学者であった。アリストテレスの描いた自然のとらえ方は生物行動を中心にすえて見ようとするものではなかったか。実際、観察や実験を重視した研究方法、生物の分類法など、現代の科学研究の基礎をこの旧い時代に築きあげたのだった。アルキメデスは、機械を発明したり作ったりする能力にたけていた。数学・物理学で活躍したばかりでなく、彼は、一流の技術者であり、発明家であった。
目次
アリストテレス(ソクラテスからプラトンへ;アリストテレスと生物学;アレクサンダーの家庭教師;クジラは魚)
アルキメデス(幾何学の歴史;ユークリッド幾何学;アルキメデスの原理;πの数値は3.14159;アルキメデスと天文学;てこの原理;アルキメデスの死)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
10
▼デモクリトスの原子論の直観的先見性に驚く→デモ氏は「原子は①かたち②ならび方③位置によって分類することができる」とした。「同じ言葉でも、並び方で、喜劇にも悲劇にもなるよね」的なことを言っていたらしい。▼クレイジージャーニーの爬虫類ハンターみたいな人の元祖としてのアリストテレス→「動物部分論」「動物誌」が気になる。▼アルキメデスは「私に立つ場所さえ与えてくれれば、地球を動かす」と言ったが、冷静に読み直すと『私に”立つ場所”を与えてくれ』って無理な話だ。where I stand …文学的で哲学的だ。2018/12/16
ipusiron
0
1997/6/12読了