出版社内容情報
「スーパー宇宙カー」に乗った親子が宇宙を旅しながら、はるか昔から地球の場所をとりあい争いをくりかえしてきた、人間の争いの歴史を振り返ります。「宇宙にくらべたら地球はちっとも大きくはない。だからこそ、地球はたったひとつのかけがえのないものなんだ」という著者の想いが自然に伝わる、今こそ読みたいメッセージ絵本です。
内容説明
地球はそんなに大きくはないんだ。宇宙にくらべたらちっぽけなもんさ。それなのに人間ははるか昔から地球を切り分けて場所をとりあい争いをくりかえしてきたんだ。さあ、スーパー宇宙カーにのってでかけよう!争いばかりをしてきた人間の歴史と宇宙にたったひとつのかけがえのない地球をたしかめに行く旅に。
著者等紹介
ジェファーズ,オリヴァー[ジェファーズ,オリヴァー] [Jeffers,Oliver]
アートを作り、物語を語る。大好評の絵本『ほら、ここにいるよ』は、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーランキングで1位になり、タイム誌の年間ベストブックに選ばれた。作品は世界中で翻訳されている。北アイルランドの出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
155
「スーパー宇宙カー」の宇宙旅を題材に、愚かな人類の数千年に渡る戦争を強烈に皮肉った大人のシニカルな絵本です。 プーチン、ゼレンスキー、習近平、G7の各国首脳に是非読ませたい内容でした。 https://www.holp-pub.co.jp/book/b626476.html2023/05/19
MI
92
車が空を飛び、時間と宇宙を旅する。月、火星、太陽それぞれ時速60キロで旅すると、月なら1年間かかる。昔から人は土地を巡って争ってた。宇宙から見ると、地球はちっぽけなのに。少し時代を遡ったり、俯瞰してみれる絵本。発想がとてもユニークな絵本。2023/12/05
けんとまん1007
48
地球という星。そこに住む人という存在。その中の一人であること。それを、こういう時間軸で考えさせられると、ものの見方が変わる。宇宙というスケールで考えると、小さな存在ではあるが、決して、ちっぽけな存在だとは思わない。その反対だ。貴重な存在であるのだと。2023/12/25
アナクマ
34
地球から他惑星までの距離と人類の戦争史を合わせて語るというトリッキーな絵本。歴史時間に自動車移動速度を当てはめたところが新機軸。◉主人公親子はマイカーでまずは月に向かう。車だと1年かかる。1年前は何をしていたかな…とふりかえる。「場所の取りあいで いつも ケンカをしてきたようだね」延々と戦争を繰り返した過去を何者かが語る。◉キツネに摘まれたような仕掛けの成否はさておき、宇宙空間をドライブする絵はシンとして良かった。「じつは 地球は そんなに 大きくはないんだ。宇宙にくらべたら ちっぽけなもんさ」。2024/08/31
わむう
27
父と子が宇宙を旅しながら、地球上で紀元前から第二次世界大戦までのにこった争いを伝える絵本。2023/11/07