寂聴さんに教わったこと

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065266571
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

追悼 瀬戸内寂聴さん
66歳年下の秘書が、誰よりも近くで見つめつづけた寂聴さんの最期の日々と、愛の教え。
寂聴さんの素顔を伝える写真多数収録。

「10年間、私が見てきた寂聴先生の素顔と、先生から私が教わったこと、先生の情熱と愛溢れる生き方が、
この本を読んだ人に伝わってくれたらうれしい。」(本文より)

・まえがきより――
2021年11月9日、瀬戸内寂聴先生が亡くなった。私は今も先生がこの世にもう存在しないことが理解できていない。

先生は寂庵にずっと帰りたがっていた。「死ぬのは寂庵がいい」、そう言っていた。帰る準備もしていたのに、それを待たずして先生の容体は急変し、逝ってしまった。

「先生のそばに最後までいる」と決めていたけれど、そんなに簡単なことではなかった。大切な人の死に直面するということは私が想像していた以上にきついことだ。
「瀬尾さんの声を一番よく聞いていたし、慣れているから先生は理解しやすいんだね」と入院中によく言われた。会話は出来なくとも、先生は耳が聴こえていて私の言うことは理解していたし、相槌も打ってくれた。

先生が亡くなる前日、私は先生と二人きりになれた。私が一方的に話していたけれど、息子の話をすると先生が笑った気がした。いや、絶対笑った。まさかその時が先生との最後の会話になるとは思わなかったけれど、その時間が持てたこと、今でも本当に良かったと思う。

先生との時間はいつか終わりがくるとしても、こんなに急にくるとは思いもせず、私の半身がどこかへもぎとられていくような気持ちになる。温かくひだまりのような先生の笑顔がもう見られないと思うと、私の心は寒く心細くなってしまった。

けれど友人が教えてくれた言葉に、「失くしたものより残ったものを数えろ」という名言があって、私もそうしようと思う。
先生との日々は尊いものであり、私にとって宝物であったことを強く感じている。
――瀬尾まなほ

内容説明

追悼瀬戸内寂聴さん。66歳年下の秘書が、誰よりも近くで見つめつづけた、寂聴さんの最期の日々と、愛の教え。

目次

走り続ける寂聴先生
死ぬまで作家として生きる
大きな夢に向かって
この世に一人しかいない自分
三島由紀夫からの返事
先生が褒めてくれたなら
寂聴さんの秘書の仕事とは
空から降ってきたものは
大切な人はいつも私の側に
寂庵で迎える春の訪れ〔ほか〕

著者等紹介

瀬尾まなほ[セオマナホ]
1988年、兵庫県生まれ。京都外国語大学英米語学科卒。卒業と同時に寂庵に就職。2013年、先輩スタッフたちが退職し、66歳離れた秘書として奮闘の日々が始まる。困難を抱えた若い女性たちを支援する「若草プロジェクト」の理事も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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彼岸花

39
寂聴さんがこの世に存在しないのは信じ難い。まなほさんは秘書として、最後の10年間を先生の手足となり精神的に支え続け、笑いの絶えない家族のようだった。幸せな晩年だったと思う。先生は小説家としての矜持を保ち、激動する社会に常に関心を寄せる方だった。戦争体験の話はロシアの蛮行によりとても重苦しい。人との出会いは人生を根底から変えることがあると本書で確信した。まなほさんには文筆活動で、開花した能力を発揮し、新たな人生を悔いなく生きてほしい。大切な人はいつも側にいる。5月15日、寂聴先生の百寿のお誕生日に寄せて。2022/05/15

ゆずぽん

24
寂聴さんと秘書まなほさんの10年。毎度のことながら、お二人のやり取りにニヤニヤしてしまう。そしてまなほさんが描く寂聴さんは生き生きとして、声が聞こえてくる感じがして、あ~もう聴けないんだこの声ってとても寂しくなった。「良い戦争はない」「いかなる理由があっても人を殺してはならない」と戦争反対を訴え続けた寂聴さん、いまあちらでお嘆き、お怒りになっているに違いない。2022/03/09

kanki

22
かなり気分屋の寂聴さん♪三島由紀夫との文通。人との出会いが人生を変える。2022/05/19

nonpono

15
瀬戸内寂聴の秘書を10年勤めた瀬尾さんがその日々を振り返るエッセイ。寂聴さん、年を重ねてもコロナになっても鳴り止まない仕事の依頼。齢、もうすぐ100歳でも。夫と子供を置いて「小説家になりたい」と上京。三島由紀夫との文通。名付けてもらったペンネーム。妬かれるのは、自分に興味があるから、と言い切る強さ。瀬尾さんの影響もあるだろうが、晩年にInstagramをしていたんですね。錆びない感性、張り巡らすアンテナゆえのベストセラー作家なのか。「書きたい」という願いがやはり1番に勝ったのではないか。2023/08/18

青木 蓮友

15
美人です美人、凄い美人。モデルさんみたいですこの方、まなほさん。さすが寂聴さん、醜女は傍に置きません。わたしにとって良い意味で現実的というか自然というか、それでこそ尼僧だと思いましたね。正統派美人で華があって若くて素直で、それでいてそれなりに悩んでいたり、なぜか自己肯定感が低かったりしたらもう、伸びしろしかないじゃないですか。そして実際伸びまくり、お陰でこんなまっすぐで素敵な文章が読めて。それどころか最晩年の寂聴さんを結婚式に出したり子どもまで抱かせてなんていい仕事をするんだ貴女って人は。応援しています。2022/02/20

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