内容説明
交通事故で母を亡くしたクロチビは、幸い大晦日の夜に拾われて飼い猫暮らしを始めた。高校の国語教師に飼われ広範な教養をひけらかす活発なキジ柄の姉猫マイケルはオス猫宣言してますます意気盛ん。しかし、妹猫のハンナと美容室の愛猫ベラさんは怪しげな新興宗教の泥沼にはまってしまう。謡いの師匠に飼われた通称ツッパリは赤獅子と改称して貫禄をつけていく。街では一帯を支配していた長老猫が不可解な失踪を遂げた。新しいボスの座を巡ってイナセなオニイサン猫が立候補。はたして対立候補は立つのであろうか？そして長老猫はいったい、どこへ行ってしまったのだろうか？ジローの飼い主坂上さんにも遅い春がやってきた。…地方の小都市に暮らす猫たちと、周辺の人間たち、それぞれの一年…存在が本質的に無価値な猫を主人公に教養を披瀝する快楽！受容する愉悦。
著者等紹介
高柳英子［タカヤナギエイコ］
１９４８年、福岡生まれ、ドイツ児童文学翻訳家、２００６年『正しい猫の数え方』で作家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ペコちゃん
1
タイトウだけで借りてきた。若干偏った思想を猫に代弁させている感があるかなぁ〜2016/05/07
ちいくま
1
… 止せばいいのに懲りずに第２部。うーーーーん。自分に教養や知性が足りないので薀蓄(といえるのか？知ってるぞ自慢？)が邪魔で読みづらい。表紙の写真を励みに頑張って読み通す。続き… うーーーーん…2014/09/11
ねこかん
0
国語教師を飼い主にもつため教養がある飼い猫マイケル、新興宗教にはまる妹猫ハンナ。本当にこんな猫世界があったら面白いです。2017/11/03
Kana Hashimoto
0
ジャケとタイトルで思わず手にとってしまった・・でも立派な飼い猫になる方法は分からなかった(*_*)2013/07/07
りんか
0
猫を中心に回るお話と、それを取り巻く人々のお話の二冊目。 野良猫から飼い猫になった赤獅子の変わりようといったら(笑)ペットは飼い主に似るっていうけど正にそんな感じかなと。 今回は読んでいて悲しい話や切ない話が多かった気がします・・・。 でも最後の前向きなハンナにほっこりしました。 最後の一冊も楽しみです♪2012/06/21
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