出版社内容情報
わたしは生きてるさくらんぼ。ちいちゃな女の子がうたいます。わたしはリンゴ、わたしは木。魔法使いにだって、なんにでもなれるのよ・・・素直な子どもの心の世界を、バーバラ・クーニーがみずみずしく描きます。待望の復刊。
内容説明
詩人デルモア・シュワルツによる、ちいちゃな女の子の祝福の歌をアメリカを代表する絵本作家バーバラ・クーニーがあざやかに描きます。かつて「ちいちゃな女の子」だったすべてのひとたちが、「いつもあたらしく」なれる特別な1冊、待望の復刊です。
著者等紹介
シュワルツ,デルモア[シュワルツ,デルモア] [Schwartz,Delmore]
1913‐1966。1913年、ニューヨーク市ブルックリンに生まれる。評論家・短編作家・詩人
クーニー,バーバラ[クーニー,バーバラ] [Cooney,Barbara]
1917‐2000。1917年、ニューヨーク市ブルックリンに生まれる。絵本作家・イラストレーター。1959年に『チャンティクリアときつね』、1980年に『にぐるまひいて』でコルデコット賞を受賞。1982年には『ルピナスさん』が全米図書賞に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らぱん
53
少女の言葉で綴られた生命讃歌で本当に気持ちがいい。絵もまたとてもよくあっている。ビートニクやニュー・エイジがほのかに漂うが時代は超えている。 目覚めるたびに生まれ変わり新しい発見をする。彼女が知っているのは種に宿る命の力や巡っていく季節の不思議。生きている世界の中に生きていること。こころは自由だということ。わたしが世界であり世界がわたしだということ。わたしはわたしだということ。 こころが広がって晴れ晴れとする。↓2020/08/28
Y2K☮
31
何にでもなれる。まさに創作行為そのものと重なる。詳しい人からおかしいと突っ込まれないために、みたいな消極的な理由で実体験や馴染みのあるジャンルばかりを題材にするのはもったいない。昔の曲で「探偵、ヒロイン、猫にだってなれる」という歌詞があったが、そんな感じでもう少しストッパーを外してみたい。プロレスラー高野拳磁の名言「パンチとキックだけちゃんとしとけ。あとは雰囲気だ」も脳裏を過ぎった。なりたいものになれる。行きたい場所に行ける。それは子どもの空想だけの特権じゃない。誰が嗤っても気にするものか。自分は自分だ。2020/09/02
マリリン
31
私はいきている...言葉にすると落ち着く。色彩が美しく細部の描写が現実の中にある夢のよう。新芽のように生きるエネルギーに溢れ色々なものに幼い命を宿らせる少女。わたしは金、みどりよ、あおなの...色々な可能性を秘めたちいさな女の子の姿は...そう、おとながわすれかけた感覚をおもいださせてくれる。絵本はもしかしたらおとなのためにあるものなのかな。2020/09/01
けいねこ
9
わたしはなんにでもなれる。想像のつばさひろげて。「生きているさくらんぼ」というところにひっかかる。さくらんぼは、いつまで「生きて」いるんだろう。木からもがれたら、もう生きてはいないの? さくらんぼのどこが生きているの? バーバラ・クーニーの愛らしい絵をながめながら、頭の中をそんなことがぐるぐる。2020/11/10
kiki
4
読むと気持ちが何かから解放されたようになる。別に普段だって縛られているような何かがあるわけではないのだけれど、どうしても自分で『どうあるべきか』と問われているような気がしていた時がある。この少女が何にでもなれて、間違いなんて些末なことで己であることを誇りに感じている姿に勇気を貰える。クーニーの描く女性は芯があり強い。可愛らしく美しい絵柄に驚くほど気骨のある精神が融合している。そんな彼女と詩の調和が良い。昔は気にならなかったのだけれど、原文はもしかしたらもっとキリっとしたものかもしれない。少し気になる。2022/03/01