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次世代自動車 〈2017〉 - 自動運転、次世代動力で見る“トランプ後”の自動車産

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  • サイズ A4変判/ページ数 280p
  • 商品コード 9784822237349
  • NDC分類 537
  • Cコード C3053

出版社内容情報

自動運転から電動化、次世代モビリティーまで、自動車業界を展望! 自動車産業関係者必携の最新版日産・三菱連合の誕生など自動車業界の勢力図変化を解説
自動運転に取り組む自動車メーカー、部品メーカーの動向を詳説
リコールや排ガス不正など社会を揺るがした事件を分析

自動車産業のその規模の大きさからしばしば政治の道具になることがあります。新しく誕生したドナルド・トランプ米国大統領も、メキシコからの輸入車に難色を示し、米国での生産を求めるなど、発言に注目する必要があります。

しかし、自動車メーカーにとって現在の状況に対応することと、今後の戦略を練ることは同義ではありません。本書では、トランプ後の世界を見据えて、自動車産業の今後の行方を探ります。

最も大きな挑戦が自動運転です。自動運転はIT企業、そして新興サービス企業を巻き込んで、自動車メーカーを交えた激しい開発競争が勃発しています。2020年もしくは20年代半ばに、完全自動運転の時代がやってくることが想定され、これから10年以上、話題の中心であり続けるでしょう。この分野で負ければ将来はなく、全体の動向を知ることが自動車メーカー、部品メーカーの成長戦略に欠かせません。

2050年には新車からエンジンがなくなると言われるように、内燃機関から電動化へどのように転換していくかも大きな問題です。地球の温暖化は止まりません。自動車メーカーと地球環境は、「規制に対応する」という政府を介した関係でなく、未来の社会をどう造るかという根源的な問題なのです。そのカギを握るのは電池の性能進化、コスト低下ですが、その方向性を自動車メーカーの最新戦略とともに探ります。

2016年はそれ以前のフォルクスワーゲン、タカタなどに続いて三菱自動車の燃費不正が大きな事件となりました。自動車という高額商品において、顧客からの信頼は大きなブランド価値となります。法令を遵守し、公正に供することの大切さを改めて重視しなければなりません。正しいものづくりとは、どうあるべきか、その点についても経営と技術の両面からの考察をまとめました。

2017年の自動車産業は揺籃期にあると言えるでしょう。しかし、その中から、自動運転、次世代パワートレーン、正しい企業統治のトレンドを捉え、将来に備える必要があります。本書では、経営の専門誌「日経ビジネス」と自動車産業の専門誌「日経Automotive」の記事から、経営と技術のエッセンスを再構成しました。今後を正しく読むためにぜひご参考にしてください。

【序章】トランプ vs 自動車産業
トヨタ揺さぶる世界の「難題」
国家を超える企業、もう逆戻りはしない
トランプ政権で日米貿易摩擦が再燃へ 自動車部品を襲う3つの「恐怖」
トランプ氏勝利で「メキシコリスク」浮上 保護主義に身構える日本企業
グローバル化は止まらない カルロス・ゴーン氏

【1章】自動運転、チャンスとリスク
1-1 自動運転で勝つために
ここまで来た、自動運転 世界初取材 ドイツ最新試作車
ソフトで差がつく自動運転車
運転者はAI 近づく無人運転時代
自動運転センサー、主役はレーザーへ
LiDAR(レーザーレーダー) 自動運転に必須の「目」
高精度地図、2018年に実用化へ
ゼンリン、自動運転が生む商機

1-2 何かあれば即退場
運転支援システム、“過信”を防げ
日本のモノ作りが激変する 国産車ハッキングの衝撃
AIをハッキングから守る 多層の防御で安全に「つなげる」
Teslaが見せたハック対応 激変するクルマの開発プロセスと構造
事故の法的責任、刑法見直し必須

【2章】一つに絞れない次世代動力
2-1 電動化は止まらない
2020年の主役はEVかPHEVか
ホンダの新型FCV 進化を支えた先進技術
リーフとミライの実車燃費試験 効率ではEVに軍配
「もっと多くの人にEVを届けたい」
全固体電池 新世代EVの切り札に

2-2 しぶといぞエンジン
ダウンサイジング終焉 日本が切り崩す独エンジン牙城
燃料改質エンジン 次世代の切り札へ
小型車での本命狙う 1.0Lターボエンジン
待ったなし排ガス対応 一体化進む後処理装置

【3章】反面教師、三菱に学ぶ
三菱と日産、明暗を分けた20年 自滅した「砂上の楼閣」
三菱・スズキの不正を繰り返すな
三菱・スズキの燃費不正なぜ起きた

【4章】素材が技術革新を牽引
軽くならない車両に挑む
小型車にもアルミフード
異種材料を低コストで強固につなぐ

【5章】メーカーの数だけ戦略はある
スバル成長戦略の光と影 水平対向頼みからの脱却
スズキ、インドで次の一手
ボルボ・カー 中国資本で復活自動運転の主役に
アイシン精機、トヨタ系列、再編の主役
旭硝子、車の“波革命”が追い風

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