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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
83
コミュ『幻想文学入門』の第三回課題本。詩的要素のあるSFで、美的センスがあふれる漫画。謎を最後まで引きずっていくあたりが幻想的。時空の結晶とか音楽による効果とか時空人などで読ませる。1980年頃の連載にしては、今読んでも古さを感じさせない。2019/09/17
あたびー
46
予知能力を持った種族パントー(銀の三角)。吟遊詩人ラグトーリンは最後のパントーが死に際に発する不協和音が宇宙を破壊するのを避けるため手を尽くしている。そこに時空に干渉する能力を持つマーリーとそのクローンが関わって‥数万年の時空を移動する壮大なストーリー。40年前この作品を読んだ私は理解できていたのだろうか?今は一度読んだだけでは理解できそうにない。今回実際読んだのは「萩尾望都作品集10」。遥か昔に手ばなしてしまった本をもう一度かき集め、今年は萩尾望都作品を読もうと思う。2021/01/08
yumiha
39
再読。某星占いによれば、ラッキーアイテムは古い漫画。また、『芸術新潮』の萩尾望都のクロッキー帳によれば、ラグトーリンの名前が決まるまで10以上の候補があった。ちゅうことで、再読決定。初読の時に「難解」と書いたけれど、久しぶりに読み直したら、よく理解できた。3万年前に絶滅したはずの銀の三角人。その頃へマーニーもラグトーリンもエロキュロスも時間移動し、謎を解くちゅうことやったのねん。謎が解けても平穏な(?)日常が戻っても、それぞれの胸の奥に残る物語。今回は、むごいパントーの場面は、早送り状態で読み進んだ。2019/08/21
nonicchi
27
わかったような、わからないような、でも先を知りたくて読み進め、読了しても自分の足りない頭では人様に全く説明できない。モーさまのSFを読むといつもこんな感じ。でも美しいものが沢山見れて、自分なりにはこういうことかな?と独り言ちる。そしてまた新しい物語に手を出してしまうのです。2023/02/07
yumiha
26
確かに難解。再生したマーリーは、№2と№3が遭遇するし、時空のあちこちを行き来するラグトーリンや夢を飛ばすパント―の出現もあって、混乱する。ラグトーリンは、冷静ときに冷酷。パント―のむごい宿命を思うと、何度も読み返したくない。と、言いながら2回半ほど読んだけど。2017/06/10