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出版社内容情報
12年前の事件で早瀬に邂逅していた薪は、青木と共に、新たな事件と相まみえる…。
連続殺人犯・早瀬を父に持つ佐賀星乃が逮捕前に偶然出会った少年・要。
要もまた、早瀬の遺伝子を引き継ぐ子供で、年上の星乃を兄のように思い、本能的に惹かれ親しくしていたのだった。
薪は己の過去から、星乃と要、そして早瀬の「子供たち」の未来に思いを馳せ…。
DNA編、完結。
2025年2月刊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
24
呪われた遺伝子、と科学は言う。いや、それは本当にそうか。そう言っているのは、人の心、ではないのか。科学と愛情を清水玲子は冷静に対比し、読者に問う。科学の絶対性を疑いつつ、それでいて愛情で何もかもが解決するような甘い幻想も抱かせようとはしない。それでも、未来は科学や法ではなく、人がつくるものだと彼女は信じている。それぞれの秘密を抱えながらも。2025/02/24
はっち
14
前巻良いところで終わってましたがそのまま12巻へ突入できて良かった 殺人の衝動が抑えられない星乃 生まれついてのサイコパスっているんかな?悲しいけどいるんだろう けれどそれを理由に無罪にはしてほしくない 人間生まれ持った気質か育つ環境によって変われるのか?薪さん自身の苦悩も辛い 青木よ薪さんを支えてくれよ2025/02/23
しましまこ
14
恐ろしいけど読んじゃうんだよ。2025/02/23
miaou_u
14
人は育つ環境によって良くも悪くも変わってゆく。ばら撒かれ増殖された呪われたDNA。その連鎖を断ち切るのは、やはり周囲の人間、家族とのたゆまぬ毎日の関わりに他ならない。それとは別に、何よりの恐怖は集団心理だ。薪さんの言うところの、ナチス・ドイツや日本でも過去にあった悪しき優生思想からの民衆による人権差別などを遥かに超える人権弾圧である。そのような醜悪な歴史が二度と繰り返されない世界であってほしいと切に願う。そして、あの母親の気持ちが少し分かると言った薪さんの言葉を重く受け止める。二作目はその母親も、、。。。2025/02/22
KAKO
13
「殺人遺伝子」はあるのか?家庭裁判所での あなたは「遺伝子」ではなく「人」なのだ という言葉がストンと胸に落ちた。けれど一生、もしかしたら…いつか…と思いながら生きていくことの重さも、胸にズシンとくる。同時収録のExtra編、これもひどい話だ。本命を助けるためのクローン、スペアという物語は時々目にするが、実の母親が考えているところが、ものすごく怖かった。どの子にも等しく愛情を注ぐというのは難しいかもしれないが、せめて努力はしなければ。2025/04/19
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