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出版社内容情報
彼は10年前の前科に苦しんでいた。
お酒の席でカッとなり同僚を暴行してしまった男性。
傷害で執行猶予付きの判決を受け、あれから10年…。
検索すればネット上には彼のニュースがフレッシュに登場する。
妻子を得た彼は、ネット上から自分の前科情報を消そうと保田事務所へ。
その時、被害者の現在について思わぬ形で知ることに…!?
他人事ではいられない誹謗中傷&情報開示請求のリアルドラマ、第6巻!
2024年3月刊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠
6
3.5 新刊読了。ネット上に残る実名報道に悩まされている前科者の話。正直、こんなことになる前に、事件の段階で弁護士に相談しなかったのかよ。証人もいるし暴行じゃなく過失傷害が認められれば実名報道されることもなかったのでは…しかもそもそも被害者にも落ち度があるトラブルなのに、よく暴行扱いで被害届出した相手にあんなに優しくできるな。聖人すぎ。鏑木はクソすぎ。そして、やはり料金相場を見ると弁護士はボロい商売と感じる。記事削除申請程度の事務手続きで300万も取るの、ボッタクリすぎじゃない?子育てエッセイは面白そう。2024/03/31
しま
5
ああーーーー、デジタルタトゥーの話しんどい。もうホント名前変えときゃ良かったのにと思う。根本の解決じゃないのはわかってるけど。お試し?のパパになるのお話もそこそこしんどい。めっちゃしんどい。お話は気になるけど買って読むかは悩む〜2024/05/28
D4C
4
個人が容易に世界と繋がる今の時代だからこそ、知っておかなければいけない、超えてはならない一線。何が、どこまでが犯罪なのか、そしてどのような手段で防衛し、対処していくのか。浅慮な書き込み一つで人生が狂うかもしれない、そんな世の中なので、知識として一読しておくのもよいかと。2024/07/10
アーサー・エリス
4
「お前ら誰だよ…関係ないだろ 反省してない…わけ…ないだろ…」ドーナツショップの店長・黒川には、10年前、傷害事件を起こしてしまった過去があった。事件のニュースから自分に、新たに得た家庭にたどり着かれることを恐れ続けていた彼は、保田事務所に「検索エンジンに自分の事件が出ないようにできないか」と相談に向かう。ネットがもたらしてしまった「一億総私刑社会」とでも言うべき社会の闇を描くエピソード。犯罪者は罪を償う必要がある。それはそれとして「こいつは悪だから何をしても許されるよ!」なんて暴論は通用しない、(続)2024/07/03
uki
4
毎度面白かった。今回は、10年前に傷害で実名報道された人がデジタルタトゥーを消す話。事件となったのは事実、でも執行猶予を終えて人々の記憶からは消えてもネットにはずっと名前が残る。いつ子供が、転職先の人が、自分の名前を検索するか……、という不安には昨今の過激化するネットリンチに他人事じゃないよな……と思ったり。前巻までは誹謗中傷やデマ対策がメインだったので、実際にあったことを消す話でひねりがあったなと。毎回勉強になる。2024/04/23