出版社内容情報
<内容紹介>
24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。
やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていく。
花を求めるお客さんの事情はそれぞれ。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめ――。
内容説明
ブラック企業で身も心も疲れ果てていた紀久子が働き始めたのは、「川原崎花店」という駅前の小さな花屋さん。花を求めるお客さんの事情はさまざま。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は押し込めていた自分の夢にもう一度向き合いはじめ―色とりどりのお花と人それぞれの幸せに満ちた、優しさと元気をもらえる物語。
著者等紹介
山本幸久[ヤマモトユキヒサ]
1966年東京都生まれ。中央大学文学部卒業。2003年『笑う招き猫』で第16回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たかこ
67
優しい物語。ブラック企業に勤めて…という出だしだけど、花屋に勤務してからは、ハートフルなストーリー。花そのものの説明と花言葉がためになる。また、花に纏わる俳句や短歌が出てくるのが趣があって良き。人とのご縁というのは不思議なもので、良い環境にいれば運も自然に上がるのかな、という気がする。自分が身を置く場所が安定するのが良いのかも。華道をする者として、花屋さんのストーリーは身近で楽しかった。私も花屋さんに電話をしてお稽古のお花を頼んでいる。季節の花の話をするのが楽しいのよね。花は心の友、欠かせないものだわ。2026/03/03
ぼっちゃん
67
ブラック企業に勤め身も心もつかれていた主人公が花屋さんに救われ、その花屋さんでアルバイトすることになるお仕事小説。花にまつわる詩などが看板に書かれていたら、どういう意味だろうどんな花だろうと確かに気になるな。花言葉にもいろいろあり、色でも本数でも違うとなると、知っていなければ贈ったひとの気持ちが伝わらないから、ちゃんと調べないといけないな。【サイン本】2026/01/28
真理そら
66
美大デザイン科を卒業したが、グラフィックデザイナーへの道は遠く鬱々とした日々を過ごしていた紀久子は花屋の店主に拾われて花屋でアルバイトを始める。花屋さんのお仕事小説なので花好きには楽しい。ショップカードをきっかけにグラフィックデザイナーへの道も細々と開けていき、理系男子好きの紀久子にも恋の予感が漂いつつ物語は終わる。花の薀蓄が楽しいのでシリーズ化してほしい気がする。2024/07/23
菜穂子
48
美大卒、デザイナーを目指したけれど、就職したのはグラフィックデザインとは遠く離れた会社の上に、あまりにもブラック過ぎて辞めることを諭された人のお花屋さんで働くことになる。店主を始めバイトの面々、お客さんも加わって魅力溢れる人々との関わりは花の知識だけでなく、生き方、暮らし方、仕事の仕方、考え方は順風満帆な人生でないところから得られるものなのかもしれない。そして経験や学んだことはひとつも無駄は無いのだ。2024/07/18
よんよん
47
題名を忘れてて、ハードカバーで読んだのに文庫版で再読。読み始めて、なんか既視感ある、と思ったらやっぱり読んだことあった。でもやっぱり楽しい読書だった。紀久子がバイトすることになった花屋さんでのいろいろ。花にまつわるアンソロジー。ミモザが良かった。続きはいつかなぁ。待ち遠しい。2024/11/17




