ポプラ文庫ピュアフル<br> ことづて屋

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ポプラ文庫ピュアフル
ことづて屋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591144572
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

津多恵は、時折、頭に響いてくる死者の言葉を見ず知らずの人に届ける、言伝て屋。“叶えられなかった思い”を扱う優しく温かい物語。

内容説明

「お言伝てを預かっています」山門津多恵の頭には時折、死者からの伝言がひびいてくる。宛てた人物にその言葉を伝えるまで、津多恵は楽になれない。見ず知らずの人物を訪ねるために外見を装うのを、美容師の恵介が手助けしている。幼くして死んだ娘から母親へ、放蕩息子から父親へ、少年院の中から親友へ…。伝えられた言葉は残された人に何をもたらすのか。痛みをかええた心をほぐす、あたたかくやさしい物語。

著者等紹介

濱野京子[ハマノキョウコ]
熊本県生まれ、東京育ち。『フュージョン』で第2回JBBY賞、『トーキョー・クロスロード』で第25回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

105
誰が誰に言伝する稼業なのかと思ったら、ああ、そういうこと、『ツナグ』の逆パターンね。裏表紙のあらすじに書いてあったのに全く読んでいなかった。じゃあ何故買ったのかって?作者買いです。2017/09/04

ゆみねこ

78
亡き人からの伝言を生きている人に伝える「ことづて屋」。山門津多恵は見ず知らずの人を訪ね、言葉を伝えてゆく。手助けをするのは、美容師の恵介。3.11をきっかけに物語が綴られることになったという、あとがきが素敵でした。続編も読みます!2017/09/20

yanae

70
お気に入りさんのレビューを見て手に取った本。大当たり!教えてくれて感謝。ことづて屋、死んだ人からの伝言を希望相手に伝える仕事。ボランティアでやっていたものを、相棒になった美容師の恵介が仕事の形にしてくれたもの。見た目を気にせず女子力底辺、不思議な力のせいで仕事もクビに。ダメダメな津多恵が、伝言を相棒と一緒に伝えていくことで、徐々に成長していく姿が微笑ましい。恵介との息もどんどんあっていく。伝言にじーんとすることも多し。作者のあとがきも素敵でした。シリーズでてるようなので、読み進めたいと思います。2017/11/13

優花 🍯モグモグ

70
サクサクと読めてしまいます。「死者の声が聞こえる」「死者の人からの伝言」と聞くと胡散臭さ満載ですが、その言葉で救われ足り、前向きになれるならば信じたい。けれども、死者の伝言を聞くのに一万円を払うのは解せないかも。2016/05/30

はつばあば

60
小説というものは面白い。本屋さん並みに積んだ本の中から選ばれし今日の本は・・。どの死者からの言葉も「幸せになりなさい」と。遺されたものの幸せこそ鎮魂であると。生きている間、親子であれ友人であれ、いっぱいぶつけ合うこともあったろうが、突然の別れに見舞われる事もある。言い残した言葉をあの世の親に伝えて貰えるなら・・。またあの世からの言葉を聞かせてもらえるなら・・。読み手がいるから作家さんがいる。書き手は一人だが読み手はいっぱい。癒しととるか1万円詐欺ととるか・・あなた次第。この本を今日選んだ私は正解。2016/11/05

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