内容説明
6年間大切に使ったランドセルをアフガニスタンに贈る「ランドセルは海を越えて」活動の絵本。
著者等紹介
内堀タケシ[ウチボリタケシ]
写真家。1955年東京生まれ。「日常」をテーマにルポルタージュを続け、海外取材は60ヵ国に及ぶ。2001年よりアフガニスタンでの取材を毎年続けている。アフリカ、中東、アジアを中心とした妊産婦死亡率改善の問題にも取り組む。児童教育では、公益社団法人:日本写真家協会の実施する写真と教育をつなげる「写真学習プログラム」の活動に取り組む。また難民問題や国際支援などの国際理解教育にも取り組み、全国各地の学校教育の現場で写真展・講演会などを10年以上にわたり積極的に行っている。内堀タケシ写真事務所「PEMの会」主宰。公益社団法人日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
101
アフガニスタンへ日本の中古ランドセルを贈る活動の記録写真の絵本。写真家が文章を書いているからか、言葉は少なめで訥々とした語り口。それでも、写真は雄弁だ。武装した兵士や、児童労働の現実も写しつつも、ランドセルを背負ったり、抱えたり、机がわりに傍に置いてみたりしている子供達は、表情にも全身にも、勉強できることへの喜びと希望と真剣さに満ち溢れている。ランドセルを贈るのは、子供の学校への出席率を高める効果を狙っているらしい。2014/05/24
けんとまん1007
53
ランドセル。懐かしい響きのある言葉。そんなランドセルが生みを渡り、アフガニスタンの子どもたちのもとへ。何より目に留まるのが、子どもたちの笑顔と瞳の輝き。子どもたちならではの輝きだ。机代わりにもなるランドセル、希望の象徴でもある。そして、最後のほうの一文が心に残る。ランドセルを背負って学校へ行く子どもたちの姿を見ることで、うちの子にもという気持ちになる親がでてくるという現実。その厳しい状況の中でも、明日につながる。2015/01/09
じょんじょん
50
知らなかったです。こういう活動があるのですね。ランドセルをもったアフガニスタンの子供たちの笑顔が素晴らしい。笑顔がすべてを語ります。そこになにも説明の言葉はいりません。世界のいろいろな環境、そこに生活するいろいろな人々に思いをはせる時間をもつことは大切だなと感じました。2018/02/14
chiaki
49
3年ほど前にブックトークで知った1冊。2004年から始まった活動「ランドセルは海を越えて」は今も全国に広がっており、歌手・平原綾香さんもその活動に参加した一人であるということをその時知りました。戦争状態の続く、遠いアフガニスタンの地に届けられた彼女のランドセルが一人の少女の元に届けられた写真も掲載されており感極まる想い。ランドセルとともに、どうか祈りも届きますように…。アフガニスタンの子どもたちが、当たり前のように安心して楽しく平等に教育を受けることが出来ますように…。のんちゃん紹介してくれてありがとう!2021/05/13
とりあえず…
44
多くは語らない本なんです。でも、こども達の笑顔が瞳が綺麗すぎて涙が止まらなくなりました。 娘は現在6年生。とても綺麗な状態でランドセルを維持しています。捨ててしまうには忍びない。寄付を真剣に検討しようと思います。2015/10/03