ポプラ文庫
とっさの方言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591130445
  • NDC分類 818.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

全国47都道府県にこんな面白い日本語があった! 北海道から沖縄まで人気作家64名が故郷への想いを込めユーモアたっぷりに綴ると

北海道から沖縄まで、全国47都道府県の方言が大集合。
全国各地にこんな面白い日本語があった!
人気作家64名が競演する、とびきりのエッセイ集。

静岡では上司が「おれっち」と言い、京都では「あしあらい」に誘われる。群馬のバーで「そろそろ行ってみます?」と言われたら――方言と思わずに使っていたというおかしなエピソード、故郷への想いが溢れるお国言葉自慢、なつかしい子ども時代の思い出など、人気作家64名による、かつてない方言エッセイ集。方言の専門家によるコラムも収録!

■北海道・東北
北海道 小路幸也
北海道 大崎善生
北海道 立川談四楼
青森  アーサー・ビナード
岩手 北山猛邦
秋田 夏石鈴子
宮城 穂高明
山形 深町秋生
福島 松村栄子
 北海道・東北の「とっさの方言」 篠崎晃一

■関東
茨城 原宏一
栃木 梨屋アリエ
群馬 絲山秋子
埼玉 北村薫
千葉 椎名誠
東京 中島たい子
東京 鴻巣友季子
東京 吉田修一
神奈川 川島誠
 関東地方の「とっさの方言」 篠崎晃一

■中部
山梨 辻村深月
長野 壁井ユカコ
新潟 前川知大
富山 室井滋
石川 木地雅映子
石川 イッセー尾形
福井 宮下奈都
静岡 万城目学
静岡 初野晴
愛知 大島真寿美
岐阜 栗田有起
岐阜 中村航
三重 伊吹有喜
 中部地方の「とっさの方言」 篠崎晃一

■近畿
滋賀 姫野カオルコ
京都 千松信也
奈良 浜口倫太郎
大阪 伊藤たかみ
大阪 西加奈子
大阪 近藤史恵
兵庫 最相葉月
和歌山 坂井希久子
 近畿地方の「とっさの方言」 篠崎晃一

■中国
鳥取 丁田政二郎
岡山 三羽省吾
岡山 小手鞠るい
島根 四方田犬彦
広島 西川美和
広島 中島京子
山口 河合二湖
 中国地方の「とっさの方言」 篠崎晃一

■四国
香川 芦原すなお
愛媛 松浦理英子
徳島 柴門ふみ
高知 有川浩
高知 大崎梢
 四国の「とっさの方言」 篠崎晃一

■九州・沖縄
福岡 松尾スズキ
福岡 大道珠貴
福岡 山崎ナオコーラ
佐賀 塙宣之(ナイツ)
長崎 垣根涼介
熊本 梶尾真治
大分 矢玉四郎
宮崎 疋田智
鹿児島 鳥飼否宇
沖縄 池上永一
 九州・沖縄の「とっさの方言」 篠崎晃一

■海外
アメリカ 金原瑞人
ボリビア 青山潤
韓国 柳美里

 日本の方言 篠崎晃一
 全国の「おはよう」大集合!
 全国の「ありがとう」大集合!

内容説明

静岡では上司が「おれっち」と言い、京都では「あしあらい」に誘われる。群馬のバーで「そろそろ行ってみます?」と言われたら―北海道から沖縄まで47都道府県の方言が大集合!人気作家64名が故郷への想いを込めユーモアたっぷりに綴る、かつてない方言エッセイ集。

目次

北海道 投げる(小路幸也)
北海道 かちゃっぺない(大崎善生)
北海道 なぁんもだ(立川談四楼)
青森 め(アーサー・ビナード)
岩手 どんとはれ(北山猛邦)
秋田 泣ぐ子いねがー(夏石鈴子)
宮城 うるかす(穂高明)
山形 すんなね(深町秋生)
福島 んだっぺよ(松村栄子)
北海道・東北の「とっさの方言」(篠崎晃一)〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

205
64人の作家たちによる方言をめぐるエッセイ。全都道府県を網羅する。もっとも、面積の上からは小さな大阪府でさえ地域によって大阪弁はかならずしも一様ではない。阪神間(大阪とは少しずれるが)の山手に住む富裕層は語彙もイントネーションも標準語で話すし、大阪の北部と南部でもまた違う。もちろん、方言は上代の昔からあり、例えば東(東国)の枕詞「鳥(鶏)が鳴く」は、東の言葉は鳥が鳴くようで、何を言っているのかわからない(異説あり)ことからきているし、あるいは『日葡辞書』にも「下の言葉」として当時の方言が記載されている。2013/05/27

へくとぱすかる

165
全国の方言は崩壊しつつある、という学者の危機をよそに、64人の著者が、根強く生きている方言について述べるエッセイ。方言調査の回答者は、たいてい土地の最年長者なのだが、社会の一線で働く世代で、意識的に標準語で生活している人でも、微妙に方言は残る。標準語と同形でしかも意味がちがう語もあるから、言葉は難しい。となりの県でさえ、意味を誤解したり理解されない程度には方言は残っているということだ。それぞれの経験には苦いものが多いけれど、標準語にはない、安心感やノスタルジーがある。そういう思いが伝わってくるようだ。2020/07/16

蒼伊

116
読メで知って、読んでみたかった本でした。日本全国(プラス海外少し)の方言について、多数の著名人作家の方々エッセイを集めた一冊。それぞれが短いし分けて読むにはちょうどよかった。自分の出身県もあったけど、「そんな言葉使うかな?」というような感想でした。まぁ同じ県内でも西と東でまた方言あるし、一概に「これ!」とされるのもなぁ、とちょっとひねくれて読んでしまいました(笑)これがいわゆる、方言のプライド いうやつでしょうかね(笑)2013/05/31

紫綺

115
「方言」、中国から伝わった「五方の言」が由来だそうだ。47都道府県+3ヵ国を64人の作家たちが描く方言エッセイ。文体、表現も様々で、楽しめた。ただ、私の故郷、鹿児島が奄美大島だけだったのが残念だった。「かごんまのおもっして方言な、どっさいあっとになぁ。(笑)」2012/09/15

けい

107
47都道府県の方言について著名人が語る一冊。既読の作家さんが多数登場し、あれっこの作家さん東京出身じゃなかったっけ、ああ伴侶さんの地元がそっちかーという内容もあり、いろんな意味で楽しめました。標準語に置き換えると長ったらしくなってしまうものをたった一語で表現する方言には、方言の偉大さを感じてしまいました。ちなみに地元は「えっとぶり」漫画家の柴門ふみさんが文章を寄せられていました。なぜか優しい気持ちにさせてくれる方言、これからも残っていくといいな。2014/06/05

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