出版社内容情報
甲州山中の湯治場に、右腕の怪我を治療している渡世人がいた。かつて一人で大人数相手に斬り合ったことで評判の二本桐の武吉だった。そこに野州越堀の仁五郎親分の使いとして勘助が訪ねてきた。
聞けば隣の貸元・佐久山の竹蔵に縄張りを狙われているので力を貸してほしいという。かつて世話になった仁五郎一家に加勢するため野州に向かう武吉と勘助。
だが、越堀に辿り着くには敵の真っ只中を七十キロ以上くぐり抜けなければならない―
表題作「雪に花散る奥州路」ほか、非情な渡世人の世界に生きる男たちをリアルに描く股旅物シリーズから四作品を収録。
内容説明
甲州山中の湯治場に、右腕の怪我を治療している渡世人がいた。かつて一人で大人数相手に斬り合ったことで評判の二本桐の武吉だった。そこに野州越堀の仁五郎親分の使いとして勘助が訪ねてきた。聞けば隣の貸元・佐久山の竹蔵に縄張りを狙われているので力を貸してほしいという。かつて世話になった仁五郎一家に加勢するため野州に向かう武吉と勘助。だが、越堀に辿り着くには敵の真っ只中を七十キロ以上くぐり抜けねばらない―表題作「雪に花散る奥州路」ほか、非情な渡世人の世界に生きる男たちをリアルに描く股旅物シリーズから四作品を収録。
著者等紹介
笹沢佐保[ササザワサホ]
昭和5年(1930年)東京に生まれる。子どもの頃より探偵小説を愛読する。昭和27年(1952年)郵政省簡易保険局に勤務する。初長編『招かれざる客』が江戸川乱歩賞次席になり、本格的な小説家デビューを果たす。昭和36年(1961年)、『人喰い』で第十四回日本探偵作家クラブ賞を受賞。昭和45年(1970年)『見かえり峠の落日』で時代小説に進出。翌年、「木枯らし紋次郎」シリーズがテレビドラマ化され、一大ブームを巻き起こす。推理小説、時代小説の両方で活躍する。平成14年(2022年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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