内容説明
長い人生には思いがけない不思議なことがおこるよ。80代から10代に贈るやさしく、温かいメッセージ。
目次
第1章 十代の私が八十代の私を助ける(思いきり遊んだ少年時代;偶然にみちびかれて英文学の道へ ほか)
第2章 好きなことが生きるエネルギーを生む(だめなときは、いったん逃げればいい;体は頭より賢い ほか)
第3章 命を通して人間を見る(命の持っている深い知恵;自分のなかの良いものを味わう ほか)
第4章 うまく生きなくていい(自分の命を感じる;根っこを大切にする ほか)
最終章 自分を大切にして生きる(変化を受けいれる;大切なのはバランス)
著者等紹介
加島祥造[カジマショウゾウ]
1923年、東京・神田に生まれる。早稲田大学英文科卒、カリフォルニア州クレアモント大学院留学。信州大、横浜国大、青山学院女子短大に勤め、フォークナー、マーク・トウェインをはじめ、数多くの翻訳・著作を手がける。20年前から信州・伊那谷に独居し、詩作、著作のほか、墨彩画を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
10
とても面白い。面白いというと表現が正しくないが、興味深いというのとも違う、ちょうどその中間くらいな感じがする。読むと、無駄な力が抜けて楽にやっていける、前向きになれるように思う。自分自身の最近の考え方にも近いものがある。逃げる・・これも捉え方次第で、意味が全然違ってくる。人と違うからいいのだということもある。好きなものを探すのではないということ、やっている間に自然とそうなる。これは、最近の自分探しとかが違うよなあ~と思っていたことと通じる部分がある。そして、感性を大切にするということ。これだよなあ~。2014/01/23
イボンヌ
9
老子の思想を交え、子供にもわかる平易な語り口で書かれた素晴らしい本です。息子達にも読ませたい。2018/01/23
ご〜ちゃん
0
未来のおとなだけでなく、おとなが読んでもすごくいい。腑に落ちます。「世の中を悲劇的にする最大の要因は嫉妬心ではないだろうか。(中略)でももし、自分の好きなことをやっていれば、ほかの人ことはあまり気にならなくなる。ほかの人が楽しんでいてもひがんだり、うらやんだりせず、むしろ一緒に喜ぶ気持ちになるはずだ。」という加島さんの考え方が好きだ。2011/05/29
まーちゃん
0
子ども向け、生きるとはだ。読みやすくて驕りもなくいい。2011/04/11