内容説明
パリの街並みの中、ルパンは緑の目をもつ美少女に心を奪われる。ところがその日、偶然遭遇した殺人事件の現場で、ルパンはその少女と再会する。少女は事件とつながりがあるのか?いつしかルパンは、不思議な湖に隠された秘宝をめぐる冒険へと足を踏み入れていく…。
著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
1864年生まれ。フランスの小説家。雑誌社の依頼でアルセーヌ・ルパンを主人公とする短編「ルパン逮捕される」を発表して爆発的人気を博す。以後、『奇巌城』『8・1・3の謎』などの傑作を数多く残す。1941年没
南洋一郎[ミナミヨウイチロウ]
1893年生まれ。本名は池田宜政。野口英世等の伝記を池田宣政名義で、南洋一郎名義で『吼える密林』、『緑の無人島』などの冒険小説を執筆。戦後手がけた『怪盗ルパン全集』(ポプラ社刊)が圧倒的な人気を得た。1980年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rigmarole
11
印象度A-。窮地に追い込まれた善良な美少女をルパンが救うという定番のプロットですが、本作では、事件自体のトリック以外に、事件の展開を語る作者が読者に対して色々とトリックを施しているところが面白いです。水戸黄門さながらの作り物っぽさは否めないですが、話作りは巧妙で、読者が混乱する直前で寸止めしており、謎は第四回で一気に明かされます。結末もわざとらしいものの実に美しい。緊迫感を演出する南氏の(たぶん彼の言葉でしょう)古風な表現も、相変わらず愉しめます。少年時代の私はこういう表現にハラハラドキドキしたものです。2019/12/16
♡kana*
11
途中で断念(¨;)2015/09/07
ねここ
6
ポプラ文庫クラシックシリーズ。美しい緑の目の少女に魅了されるルパンが、推理より何より、彼女の美しい瞳をして、犯人な訳がないと断言するところが、なんとも面白い。美しい緑の目の少女に、青い目の謎の美女、次から次と展開が早く楽しめた。ピンチかと思いきや、ニヤリと余裕を見せるルパンはかっこ良く、執念深いマレカルをコテンパンに言い負かすところは実に気持ちが良い。この純真な少女が、実は峰不二子みたいな食わせ物だったら、なんて言うことはなくて安心した。最後の風景はカリオストロの城を思い出す、どこまでもルパン三世な私。2023/02/09
ホームズ
6
久しぶりに読んだルパン・シリーズ(笑)最初は少し読みにくい感じがしたけど悪人たちが出揃ってからはどんどん読めてしまった(笑)宝物の秘密は良かった(笑)2010/07/12
まいさん
2
子供の頃、大好きなシリーズでした。今でも好きです。特に南洋一郎さんの訳が好きです。 あの頃のわくわく、ドキドキが懐かしい。
-
- 和書
- 尼僧ヨアンナ 岩波文庫