ポプラ文庫クラシック<br> サーカスの怪人―少年探偵

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ポプラ文庫クラシック
サーカスの怪人―少年探偵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591106242
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大ベストセラー「少年探偵」シリーズが、懐かしい装丁をそのままに、文庫化! 怪人二十面相の正体がついに明かされる!【巻末エッセイ/平野綾】

内容説明

少年探偵団の井上君とノロちゃんは、町で怪しげな骸骨男に遭遇、尾行を開始する。骸骨男はサーカス小屋の中で忽然と姿を消し、その日から小屋の中で恐ろしい出来事が次々と起こり始める。名探偵・明智小五郎と、小林少年率いる少年探偵団の活躍が始まった―。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年生まれ。本名は平井太郎。1923年『二銭銅貨』でデビュー。探偵小説の第一人者として『屋根裏の散歩者』『陰獣』『蜘蛛男』などの代表作を次々と発表。1936年、初の少年向け読み物『怪人二十面相』が評判を呼び、明智小五郎と少年探偵団が活躍する「少年探偵」シリーズとして現在も読み継がれている。1965年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

73
少年探偵シリーズ第6弾〔再読〕サーカスのテントに響きわたる悲鳴、暗闇の中に浮かび上がる白骨。文章以上に怖さを想像していた小学生の頃を、懐かしく感じて思い出す。今やサーカスのメイクもファンタジーとなり、愛や夢と感動を与えてくれるエンターテイメントと認識されている。お金がなく生活に困り、格闘技やサーカスなど身体一つで住まいもあるから、という感覚はもはや無いのだろう。しかしながら、私が子供のころ感じていた不気味な雰囲気は、そのまま分かって欲しいと願う。本作は怪人二十面相の正体に、言及している珍しい作品でもある。2016/02/13

みっぴー

49
巻末エッセイが平野綾Σ(゚ロ゚;)そして『二十面相の娘』なるものを知る。今回の見所は、なんと言っても明智さんの乗馬シーン!某風呂漫画の主人公にしか見えない…それと、久々に出ました。リンゴほっぺの可愛い女中さん!レアものだけに、ムフフです( ´艸`)最近連チャンで読んでるせいか、内容は少しマンネリ気味。空中ブランコの相手がいきなりドクロ人間に変わったら、そりゃ落ちるわ…怪我がなくてなによりでした。2017/05/18

coco夏ko10角

37
シリーズ第6弾、6冊目。怪しい骸骨男、サーカス小屋でのドタバタ、今回も頑張ってくれた小林少年。そして怪人二十面相自身のことについて色々分かったり。知れて嬉しいような謎のままでいて欲しかったような。2016/07/24

Y2K☮

33
いいねえ。水戸黄門を見ている様な。紙芝居みたいな引っ張り方は古典的だけどかなり有効。一周回って今再び時代の好みと合致したのか、或いはやっと時代が乱歩に追いついたのか。小林君のアレとか女性ファンは実写で見たいはず。というか私も見たい。いけないものを覗いちゃうハラハラ感。今読むと谷崎潤一郎に通ずる変態性の欠片をそこかしこに見出す。でも現代の感性ならそこも作品の魅力として評価されそう。私はいつも気づくのが遅いけど先駆者はいつだって早過ぎる。あと巻末解説が平野綾。嬉しい。ハレ晴レユカイ、昔少しだけ踊れた。秘密だ。2017/05/26

メタボン

29
☆☆☆☆ どうしてこう次々と面白い活劇シーンを描けるのだろう。乱歩には、書き尽くせないほどミステリーのアイデアがあったんだな。怪人二十面相が骸骨男に扮してサーカス団長に復讐しようとするのも、小林少年が女中や乞食少年に扮して大活躍するのも、とにかくスピード感があって面白い。当時の少年少女たちが夢中になるのもわかる。2019/09/02

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