内容説明
死んだインコの下からゆっくりと生えてきたのは、半透明のオッサン!?女子高生・片里名蘭はオッサンに取り憑かれてしまった!彼女を救うべく、オッサンの死の謎を追いはじめる後輩の中島。決して口に出してはならない、ある想いを抱いて―。
著者等紹介
方波見大志[カタバミダイシ]
1980年生まれ。2006年、第一回ポプラ社小説大賞受賞作『削除ボーイズ0326』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょん
9
途中で時々、「ぞわっ」とする瞬間があるのだが、それ以外は特に面白みを感じることもなく、ただ淡々と読み進めた。他の方も書いているように、内容と題名の違和感がずーと心にひっかかっている。2012/10/05
とらみ
4
登場人物がそれぞれキャラが濃くそしてちょっと笑い(?)を狙った感じの文章すべてが苦手だった。キャラが濃いと書いたがそれも前半で提示され想像してた人物像と行動やセリフがどんどん乖離していく感じがして、最後まで主要メンバーの性格がよく掴めなかった。削除ボーイズも読んだけどそっちはもっと普通に楽しく読めた記憶があるんだけどどうしてこうなっちゃったんでしょう。2010/11/11
ちり
4
内容はラットレースとは全然関係なかったような…(笑)三人称で書かれているはずなんですが、所々で一人称みたく思えてなんか違和感感じました。これは作者の意図するものなんかなー。。。内容は50代の中年が自分の事を妖精だと思ってる所とか最後は計算で殺人現場を割り出す所は笑えました。ミステリーに分類するにはちょっとゆるいですかねー。伊藤さんは後半結構良いキャラでした。片里名と長里と長里名をどういう境界で使い分けていたのか、ちょっと分かりにくかった(汗2010/09/24
レモンケーキ
2
デビュー作の削除ボーイズよりストーリーは纏まっているが、読者を引き込む力は弱まってしまった。本の帯に「驚きがやがて胸を打つ」と書かれていたが、その驚きも「やっぱりね~」な程度で物足りない。あの文体じゃ仕掛けはバレバレ。殺害現場を特定する方法だけは、「下らないけど、この発想はなかった」といった驚きがあった。2015/10/29
あおいたくと@灯れ松明の火
2
削除ボーイズ読んでたので買ってみた一冊。なんかいろいろと不思議なお話。キャラがみんな不思議。タイトルの意味もやや不思議。おっさん化する女子高生は途中までかなり面白かった。後半はとにかくそれが重たいなぁと。内容的には良かったかといえば複雑。2010/08/11