感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
138
図書館のリサイクルブックにて手にした作品。昔々、アニメで観たトキのインパクトは今もなお、鮮明かつ鮮烈で改めて原作を読むとその類い稀な魅力にすっかり虜になってしまいました。人間界と魔界とのやりとりにかかわるホラーアクション。主人公「滝」は表向きは普通の営業マンでありながら、裏の顔は『闇ガード』。そんな彼が魔界からの闇ガードと組むコトになり、相棒は絶世の美女「麻紀絵」。とにかく息つく暇も与えないスピード感溢れる展開に夢中になってしまいます。グロ系ではありながら、そのグロさこそが作者さんの真骨頂なんだなと。2021/11/27
海猫
66
菊地秀行は好きな作家で作品は多数読んでいる。アニメ映画「妖獣都市」は大傑作と思っていてアニメのベストには必ず入れる。なのにこの小説は読んでなかった。読んでみたら予想とはけっこう違う。アニメでは魔界の過激派のみが襲ってきたが、原作では普通の人間が操られていたり様々な怪異が敵となる。ごく隣りの人が怪物化しそうな恐ろしさは小説ならでは。素晴らしいのは映像的なスプラッター描写。エロスもバイオレンスも場面が多く刺激が強い。当時のエンタメってこんなだったよなー。原作をロマンチックに仕上げたアニメの改変の巧さを再認識。2025/07/07
ロック707
3
闇ガードシリーズの原点であり、アダルト向け初期作品の中では断トツの面白さ。時間限定の攻防戦サスペンスに加え、当時のスプラッター&特殊メイクブームを意識したバイオレンス描写に魔獣の群れ。ビジュアル志向の作者ならではのアイディアが光ります❗この頃エンパイアムービーなどのB級ホラーに飢えていた、私の心を満たす数少ない貴重な作品でした。一気に増えたこのジャンルの作家の中で菊地秀行はやはり別格です。
洪七公
2
読了1986/04/25
二分五厘
1
1987.4.8