出版社内容情報
人間、誇りをもたなければ生きられない。 誇りがあるから生は楽しい。 行き過ぎると差別と偏見にもなる。著者独特な考えを展開する。
内容説明
「日本に生まれた幸福はなにか?」12歳の日…答えられなかった問いにいま、再び向きあう。
目次
第1章 自尊心について―賞めることと賞められること
第2章 反抗について―若者たちはなぜツッパりたがるか
第3章 私の小さな誇りについて―日本に生まれた幸福はなにかと問われて
第4章 恥について―戦争は恥でいっぱい
第5章 『ラストサムライ』と『七人の侍』―武士道礼賛の表と裏
第6章 伝統について―アメリカの伝統の中の農民
第7章 武士道の行方―黒沢明の武士道
第8章 笑いと自尊心―チャップリンと“逃げるが勝ち”
第9章 遠慮について―小津安二郎の場合―卑屈さをどう超えるか
著者等紹介
佐藤忠男[サトウタダオ]
1930年に新潟市に生まれる。国鉄、日本電信電話公社などで働きながら「映画評論」「思想の科学」などの雑誌に論文を投稿し、1956年に最初の評論集を上梓。以来今日までに映画批評を主として、教育や大衆文化など広い範囲で評論活動を続けてきた。1995年に芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章を受賞。1996年より専門学校日本映画学校校長をつとめている。2002年、長年韓国映画を励ました功績で韓国文化勲章を受賞
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