内容説明
木々のかぐわしいかおり、鳥のさえずり、夜空の星、かすかにそよぐ風…きりも山、あさぎり山…。そう、ここは山のふもとの小さな村。自然のふところに抱かれて、糸やさん一家と動物や植物が織りなす、しっとり静かで不思議な四つの物語。小学校中学年から。
著者等紹介
瀬尾七重[セオナナエ]
東京都生まれ。立教大学文学部卒業。在学中より故福田清人氏に師事。1967年「ロザンドの木馬」で講談社児童文学新人賞佳作入選により創作の道に入る
亀岡亜希子[カメオカアキコ]
山形県米沢市生まれ。東北生活文化大学生活美術学科卒業。絵本にオコジョのタッチィを主人公にしたシリーズなどがある。東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
56
山のふもとの小さな村にある糸やさん。この店を営む家族におこる温かくて不思議なお話。夢のような現実のような、日常の世界のすぐとなりの不思議な世界。幻から覚めたようなラストが心地良い余韻を残します。ちょっと安房直子さんの世界と似た感じ。最後の「きつねと自転車」が好みです。2023/06/18
鳩羽
1
山のふもとにある小さな糸屋さん一家と自然の不思議の物語。刊行された86年当時はどうだったのか解りませんが、今読むと郵便局に勤めている夫のマスオさん状態のこうへいさんがなんとも可愛らしく思えます。当たり前のように動物だの不思議な存在だのが人間と交流を持ちにくる田舎の雰囲気が、狭い村のことを書いているのに広々と感じられました2011/03/05
遠い日
0
080612【読書ノート/ひとことメモ】不思議なできごと。糸にまつわるファンタジー。2008/06/12
sa-ki
0
自然に包まれた童話の世界に、ほのぼのした気分になる。カラーの挿絵で自然が生き生きと描かれてるなーと思ってたら、途中からモノクロになってしまったのが残念。2009/09/13
mame
0
ファンタジーだけれど、人間と自然の関わりを考えさせられる。きつねのお母さんのことは…最後ショックだった。2024/01/08