出版社内容情報
秘書給与流用事件により、実刑判決を受けた山本譲司元代議士が433日の獄中生活と事件について語る異色のノンフィクション。
内容説明
そこは「塀の中の掃き溜め」と言われるところだった。汚物にまみれながら、獄窓から望む勇壮なる那須連山に、幾重にも思いを馳せる。事件への悔悟、残してきた家族への思慕、恩人への弔意、人生への懊悩。そして至ったある決意とは。国会で見えなかったこと。刑務所で見えたこと。秘書給与事件で実刑判決を受けた元衆議院議員が陥った永田町の甘い罠と獄中の真実を描く。
目次
序章 入獄の日
第1章 秘書給与詐取事件(政治を志した生い立ち;菅直人代議士の秘書、そして国政の場へ ほか)
第2章 新米受刑者として(分類面接;手紙 ほか)
第3章 塀の中の掃き溜め(寮内工場の仕事;障害を抱えた同囚たち ほか)
第4章 出所までの日々(烏兎匆々;ふたたびクローズアップされた秘書給与問題 ほか)
終章 出獄