出版社内容情報
クラスに転校してきた茂と美香。自分にはないひたむきさに、しだいにふたりにひかれていく由美。友人の間でゆれる15歳の物語。
内容説明
悩んで、迷って、夢を見て15歳のキャンバスに色を重ねていく。親友との別れ、新しい出会い。少女の葛藤する心をあざやかに描き出す。みずみずしい感性で描く青春の物語。
著者等紹介
浜野卓也[ハマノタクヤ]
1926年、静岡県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。日本文芸家協会、日本児童文学者協会会員。主な著作に、『やまんばおゆき』(産経出版文化賞)『とねと鬼丸』(小学館文学賞)などがある。2002年、第26回日本児童文芸家協会特別賞を受賞
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感想・レビュー
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さくらもち
4
自分の一言で傷つけてしまった茂を捜すため、由美はひとり京都を訪れる。友だちとの関係やクラスメイトの父親の死を通して、謝罪ということが人生でどのような意味を持つのかを、15歳の少女は感じとる…。 物語としてはYA向きだが、主人公の言葉遣いがとても丁寧で、今時こんな言葉を使える15歳はいないのではという感じがする。1926年生まれ、77歳で亡くなられた著者の年齢を考えるとそうなるのでしょうか…。2011/09/08
アイボリー
3
ポプラ社のTeens'best selectionsを制覇したくなって借りてみました。かなり良かったです。頭が良い主人公由美、転校したいじめられっ子茂、美しくも強い美香、由美の両親。たくさんの人の想いが交錯する素敵な物語でした。2013/06/30
みやこ
2
とてもあっさり読めた。とくに謎とかはなかったんだけどなんかんーって感じ。お母さんの性格がスキです。2011/02/19
チルチルみちる
1
[成長するってことは、いままでいっしょだった人と別れて新しい人と歩むことよ]そうだったのかと思った。友達がいない私ってやっぱ未熟者なんたわ2014/10/28
元牧場主
0
肖像画というタイトルだからか、表現の問題か、人物や出来事などの表面的な部分だけを切り取っていった作品という印象。 個人的には物足りなかった。2015/04/06