出版社内容情報
長らく“社会主義経済の教科書”と誤解され、社会的注目度が低下していたマルクス経済学。近年、“資本主義経済の分析書”という本来の役割が再評価されてきている。マルクス経済学の理論に基づいて資本主義経済の本質が何なのかを理解するために、各章の冒頭に「何を学ぶか」「ポイントは何か」を課題として設定。まるで大学で講義を受けているようなリズムでマルクス経済原論をやさしくひも解く。
【目次】
目次
序章 経済原論の課題と方法―何について、どのように考えるか
第1部 資本の発生(商品―商品の価値は“タイパ”で決まる;貨幣―なぜお金は“お金”なのか?;資本―自由×自由=(x)の不自由。x=?)
第2部 資本主義経済の展開(資本主義的生産様式と生産力の発展―資本主義を理解したければ“生産”に注目すべし;剰余価値と搾取―「労働者をもっと搾取して儲けを増やそうぜ!!」;資本蓄積と経済成長―資本主義経済はゼロ成長に近付いていく)
第3部 資本主義経済の諸姿容(市場―「需要と供給の関係で価格が決まる」と言っても意味がない;金融―アベノミクスの「現実」とMMTの「夢」;景気循環―日本経済は“単純再生産の罠”に陥っている)
著者等紹介
高橋勉[タカハシツトム]
1966年、福岡県北九州市八幡東区(旧・八幡区)生まれ。現在、岐阜協立大学経済学部教授。専門:経済原論、恐慌論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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