出版社内容情報
障害とジェンダーの視点を結び付けた障害者ジェンダー統計は、障害者の実態をより正確に把握し、障害者の生活を変えることができるものとして国際的に重要性が指摘されている。障害者ジェンダー統計の先進国における研究動向と日本の現状を把握のうえ、障害の医学モデルから社会モデルへの転換に際し、障害者ジェンダー統計における新しい統計データの分析の方向性を示す。
目次
序章 「障害者ジェンダー統計」に求められる視点
第1部 障害者ジェンダー統計利用の進展と現状(国際的な障害者統計の取り組み―ワシントン・グループの取り組みを中心に;アジア地域の障害者統計の取り組み―ESCAPの取り組みと日本における統計の整備状況;先進主要国の障害者ジェンダー統計の整備状況―カナダとアイルランドの障害者ジェンダー統計を例に)
第2部 日本における現状と活用への方途(ジェンダー統計視点からみる高等教育への障害者のアクセス;地方自治体における障害者ジェンダー統計―東京都の障害者調査に焦点を当てて;自然災害と障害者ジェンダー統計の可能性;社会福祉教育へのジェンダー統計視点)
終章 障害者ジェンダー統計発展のために
著者等紹介
吉田仁美[ヨシダヒトミ]
2001年法政大学法学部政治学科卒業。現在、日本大学文理学部社会福祉学科准教授。専門分野:社会福祉学、障害者福祉、ジェンダー。主著『高等教育における聴覚障害者の自立支援』単著、ミネルヴァ書房、2010年(日本社会福祉学会学会賞・奨励賞受賞(2011年)/第3回昭和女子大学女性文化研究奨励賞受賞(2010年))ほか、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。