出版社内容情報
現代の都市は、女性を通せばどのように見えるのか。都市において「女性を“する”楽しさ」や「女性を“させられる”苦しさ」に焦点をあわせれば、どのような視点が得られるか。女性から見えるさまざまな都市のトピックを論じ、従来とは異なる都市のリアリティを読み解く。
内容説明
現代の都市は、「女性」を通せばどのように見えるのか。都市において「女性をする楽しさ」や「女性をさせられる苦しさ」に焦点を合わせればいかなる視点が得られるのか。本書では、都市を生きる女性たちが「都市にいること/女性であること」の付き合い方を自覚的にとらえ返すことで、これまでとは異なる都市のリアリティを明らかにする。それは結果として、女性たち(のみならずすべての人々)のあり方をより自由にするであろう。
目次
女性の都市論に向けて―「ガールズ×都市」でなにがみえてくるか
第1部 都市で「遊ぶ」(かわいい化する都市―ガールズ的都市風景の広がり;画素化する街―「イルミ」化と脱「イルミ」化の間;わたしに“ちょうどいい”エキチカ消費―ルミネ的消費空間は、なぜ支持されるのか ほか)
第2部 都市で「つながる」(メディア化された都市の経験と女性文化―雑誌メディアからInstagramへ;「女子」たちの食―都市の食文化としての外食とジェンダー;親密性の舞台としての東京―漫画にみるガールズとアーバン ほか)
第3部 都市で「生き抜く」(都市に生きる「女子」と労働―非正規、貧困、そして「夜職」;変容する女性のライフコースと就職活動―女性ファッション誌『JJ』を手がかりに;まちを縫う「ママチャリ」―ジェンダー化された都市のスピード ほか)
著者等紹介
大貫恵佳[オオヌキサトカ]
駒沢女子大学人間総合学群人間文化学類人間関係専攻准教授(理論社会学)
木村絵里子[キムラエリコ]
日本女子大学人間社会学部現代社会学科助教(文化社会学、メディア文化論、若者文化論)
田中大介[タナカダイスケ]
日本女子大学人間社会学部現代社会学科教授(社会学、都市論、モビリティ論、メディア論)
塚田修一[ツカダシュウイチ]
相模女子大学学芸学部メディア情報学科准教授(都市文化研究、メディア文化論)
中西泰子[ナカニシヤスコ]
相模女子大学人間社会学部社会マネジメント学科教授(家族社会学、社会調査)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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