出版社内容情報
民主政治には問題があるものの、他の制度よりは優れていると主張したバーナード・クリック『政治の擁護』の刊行から60年。ポピュリズムが広がり分断が進む世界で、政治不信は高まる一方だ。だが、気候変動や人口増加といったグローバルな問題を正面から受け止め、政治をもっと信頼して共に未来を作ろうと市民に参加をうながす本書は、イギリスで幅広い読者を獲得した。日本の読者を勇気づける「日本語版への序文」付。
内容説明
バーナード・クリックが『政治の擁護』を出版してから60年、ポピュリストが台頭する世界で政治の未来をいかに形作っていくか。日本の読者を勇気づける長文の「日本語版への序文」を付す。
目次
第1章 二一世紀における政治的支配の本質
第2章 政治そのものに対する政治の擁護
第3章 市場に対する政治の擁護
第4章 否認に対する政治の擁護
第5章 危機に対する政治の擁護
第6章 メディアに対する政治の擁護
第7章 政治を称賛して
著者等紹介
フリンダース,マシュー[フリンダース,マシュー] [Flinders,Matthew]
シェフィールド大学社会科学研究科政治学・国際関係学科で政治学を専攻し、博士号を取得。現在、シェフィールド大学社会科学研究科政治学・国際関係学科政治学教授。バーナード・クリック卿公衆の政治理解研究所初代所長。英国政治学会(Political Studies Association)会長(2014‐2017年)
武田宏子[タケダヒロコ]
シェフィールド大学社会科学研究科東アジア研究学科で博士号を取得。カーディフ大学、シェフィールド大学、東京大学で教員を務めた後、2016年から、名古屋大学大学院法学研究科教授。専門は政治社会学、ジェンダー研究、日本研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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