内容説明
その起源と伝播、微生物とのかかわり、花と種子に秘められた営み、世界に先駆けた日本の育種・品種改良技術、近代化による遺伝資源の喪失など、サツマイモが辿った歩みを世界史的視野で見なおし、食糧・栄養源としての重要な役割を説く。
目次
第1章 世界を養ってきた作物
第2章 サツマイモをとりまく野性植物
第3章 太る根、太らない根
第4章 サツマイモの源流をさかのぼる
第5章 センチュウとサツマイモ
第6章 土壌病原菌とサツマイモ
第7章 サツマイモの花
第8章 在来品種がたどった道
第9章 一つの品種ができるまで
第10章 巨大な栄養系
著者等紹介
塩谷格[シオタニイタル]
1932年生。三重大学農学部卒業。京都大学農林生物学博士課程退学。三重大学遺伝資源学教授。農学博士。三重大学名誉教授、九州農業試験場のプロジェクト「野性種利用による甘藷育種」を分担。1972‐3年、1981‐2年メキシコ、グアテマラで甘藷の祖先野性種を探索・調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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