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出版社内容情報
産業革命を頂点に,バロックから近代にいたる照明の文化史。時代の哲学と社会と技術を結び,バシュラールの〈管理された光〉の社会的側面をダイナミックに論じる。
内容説明
産業革命を頂点に、バロックから近代にいたる照明の文化史。時代の哲学と社会と技術を結んで、バシュラールの〈管理された光〉の社会的側面をダイナミックに論じた光の思想史。
目次
ランプ(火と焔;アルガン、あるいは灯芯の合理化;ガス灯;電気の神格化)
街路(街灯破壊;光の氾濫)
余論―夜の生活
サロン
舞台(観客席の暗転;19世紀の光の娯楽―パノラマ、ジオラマ、幻灯)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
6
電気以前の照明の技術の発展、および街路やサロンや舞台の照明の文化史。新技術の誕生からそれが産業化され、快適さとともに家庭内に一種の強制力を持ち込む(よって反発も生む)過程が興味深い。この点、現代でも事情は全く同じ。また、パリの治安維持のために用いられた街灯の社会的な分析を通して、照明の持つ政治性を明らかにする段、あるいは明かりの祝祭的な分析など、読みどころは多い。2013/12/31
monado
1
光の技術的進化が、いかに文化に影響を与えたか。テクノロジーを重点においているので、歴史としてだけでなく、未来を考えるうえでも示唆的。2012/04/11
ほしぎつね
0
昔読んだ渡辺裕『聴衆の誕生』でこの本が引用されており、ふと思い出したので「舞台」と「観客席の暗転」の章だけ読んでみた。客席の明かりを極力落とし、客が舞台に没頭することを要求した、当時としては過激な行動をとった作曲家がワーグナーだったというのが面白い。2012/08/23
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