出版社内容情報
晩年のカントが未刊のまま残し、後世の研究者を戸惑わせてきた膨大な 『遺稿集』。ときにカント自身の批判的学説とも矛盾する迷宮のようなテクストを思想史に正確に位置づけるにはどんな視点や読解法が必要なのか。三批判書以降の自然哲学や超越論哲学の帰趨を若きシェリングによる自然哲学探究やスピノザ受容、同時代の化学革命との関連のなかでたどり、両哲学者が共有し、かつすれ違った問題の核心に迫る挑発的な労作。
内容説明
晩年のカントが未刊のまま残し、後世の研究者を戸惑わせてきた膨大な『遺稿集』。ときにカント自身の批判的学説とも矛盾する迷宮のようなテクストを思想史に正確に位置づけるにはどんな視点や読解法が必要なのか。三批判書以降の自然哲学や超越論哲学の帰趨を若きシェリングによる自然哲学探究やスピノザ受容、同時代の化学革命との関連のなかでたどり、両哲学者が共有し、かつすれ違った問題の核心に迫る挑発的な労作。
目次
第1部 シェリング自然哲学とカント自然哲学(カントの自然哲学;化学革命とカント、シェリング;シェリングの自然哲学)
第2部 『オプス・ポストゥムム』というラビュリントス(移行プロジェクトとエーテル演繹;自然学の可能性;超越論的観念論と超越論哲学―カントとスピノザ主義)
著者等紹介
松山壽一[マツヤマジュイチ]
1948年大阪市生まれ。1981年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。1985‐86年テュービンゲン大学留学。1995年バイエルン学術アカデミー(ミュンヘン)留学。1996‐2005年ドイツ博物館科学史研究所(ミュンヘン)客員研究員。2002‐03年カイザースラウテルン大学客員教授。現在、大阪学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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